魔法先生ネギま!
0310話
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麻帆良でここ暫く毎日聞いていた声。
「あ、ほんとやー。円に美砂、桜子もおるやん。どうしたん?」
そして、麻帆良の魔法使いを統べる近右衛門の孫娘。
すなわち、ネギと近衛の声だ。
「あれ、このか? 何でネギ君と……はっ! まさか、そういう事なの!?」
そんな2人を見た柿崎が何やら迂闊な発言をし。
「ちょっと美砂、落ち着きなさいよ。普通に考えて……普通に考えて……え? まさか、本当に?」
釘宮もまた柿崎の発言から桃色の想像を膨らませる。
「え? え? どうしたんです?」
「2人共、テンパりすぎ。ネギ君とこのかがそんな訳ないじゃん」
珍しい事に、柿崎と釘宮の暴走――あるいは妄想――を止めたのは椎名だった。ボケ担当だとばかり思ってたんだが。
そんな風に内心で考えていると、椎名がぐりんとばかりに首を曲げて俺の顔を覗き込んでくる。
「んー? アクセル君、今何か失礼な事を考えてなかったかにゃー?」
……さすがに勘が鋭いな。桜子大明神というあだ名は伊達じゃない。
「いや、特には。それよりもネギに近衛はどうしたんだ? やっぱり修学旅行の買い物か?」
嫌な話題はスルーするに限る、とばかりにネギと近衛へと話題を振る。
「えっと、このかさん?」
俺の言葉に、何故か近衛へと伺うように尋ねるネギ。近衛はそんなネギに少し考えた後、すぐに頷いた。
「そやね。皆になら話しても構わへんよ。どうせなら私やネギ君以外の意見もあった方がええと思うし」
「そうですね。えっと、実は明日ってアスナさんの誕生日なんですよ。だからバースデープレゼントをこのかさんと一緒に選んでいたんです。で、良ければ皆さんの意見も聞かせて貰えませんか?」
神楽坂の誕生日?
「……あぁ、なるほど」
「アクセル君?」
不意に納得した様子の俺に、釘宮が不思議そうに尋ねてくる。
「いや、ここ何日かあやかが微妙に怪しい行動をしていたんでな。何かと思ってたんだが……恐らく、神楽坂の誕生日プレゼントだったんだろうと思ってな」
「あー、いいんちょはツンデレだからねぇ。アクセル君やネギ君にはダダ甘なのに」
「はー、やっぱりいいんちょとアスナは仲悪そうに見えて仲ええんやなぁ」
俺と釘宮の話を聞いていた近衛が笑顔を浮かべながら微笑んでいる。だが、どこかその瞳に寂しさを感じたのは俺の気のせいだろうか。
「という訳で誕生日プレゼントの件、お願い出来ますか?」
「当然構わないわ。円と桜子、アクセル君も構わないわよね?」
柿崎の言葉に黙って頷く。他の2人も同様だ。
基本、問題児揃いと言ってもいい3-Aだがチームワークとかそういうのは無意味に高性能なんだよな。……いや、無意味という言い
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