暁 〜小説投稿サイト〜
中二病が世界を救う (序盤のみ)
日常X

[8]前話 [2]次話
「始めるから静かにしてくれる?」
葵の一言で体育館は静寂に包まれる。
「…行くぞ」
「あー…気がおもい」
上が光。下が葵。
持っているのは木刀。(※真剣を持ち歩くのは犯罪です!)
そして鞘から刀を出すようにゆっくりと木刀を自身の型に合わせて持っていく。
タンッ
最初に攻撃をするのは葵。
剣道部をやめても素振りは続けたその腕につく筋肉は腕が見えなくなるほどのスピードを叩きだす。
対する光も真上からの攻撃に迎え打つかのように木刀を切り上げる。
ガンッ
木刀ならではの音が響く。
切り結んだ時間は極僅か。
同時に後ろへと飛び下がる。
「…実力は同等かな?」
「いや?」
葵の問いかけに光は残像を残して葵との距離をなくす。
「おっと」
振り抜かれた木刀をバックステップで避ける葵。
その姿を視野に入れつつも光は連続で木刀を振る。
場所は体育館の真ん中。
魔法領域(マジックフィールド)
体育館の床に魔法陣が敷かれる。
「…ヤバッ」
性質変更(モードチェンジ)(ウィンド)
光の体に緑色のエフェクトが纏わる。
瞬間移動に等しいスピードで葵に迫る光。
「っく」
ギリギリの所で木刀を受け止める葵。
「風流一ノ型・風斬(エアスラッシュ)
鋭利に尖った見えない風が葵に迫る。
空道(エアロード)っ」
何も無い空中を駆けあがる葵。
「本気出すの遅いなー」
「エンジン掛かるまで時間がかかるだけだよ」
殺し合いに近い状況下でありながら会話する二人。
「性質変更・(ファイヤー)
「…殺す気か」
「炎流一ノ型・灼熱一貫」
木刀の周りから炎が生み出される。
葵の心臓を的確に貫こうとする。
「葵流守り一ノ型・鉄壁っ」
ガリッと二人の木刀が削れる。
「…引き分けだな」
「…引き分けかぁ…」
どちらも木刀を手に持ち、礼をする。
体育館は静まりかえっていた。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ