暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Dそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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「ま、今回だけは共闘してあげる」

すずかちゃんもタコへ向けて両手を翳して、シャルちゃんは“キルシュブリューテ”の柄を両手で握りしめて頭上に掲げた。それぞれ砲撃の準備を始める。“レイジングハート”に纏わりつくように展開される環状魔法陣、そして先端には魔力。すずかちゃんの魔法陣の前方にも魔力の球が、シャルちゃんの“キルシュブリューテ”の刀身に真紅の魔力が生まれる。

「良い感じの魔力だね。フェイト・テスタロッサ。私たちも負けてられないよ」

「判ってる・・・!」

テスタメントちゃんの第四聖典の先端に燃える魔力球が生まれた。フェイトちゃんの魔法陣にも強い魔力が満ちていくのが判る。これで準備完了だ。

「アルフ! それにアリサ・バニングス、ユーノ・スクライア! 退避!」

テスタメントちゃんがそれを確認してアリサちゃん達をタコから遠ざけさせる。タコは離れ始めたアリサちゃん達を攻撃しようと足を伸ばすけど、海水の龍が壁のように並んで防御。

「撃てぇぇぇぇぇぇぇッッ!!」

――煌き示せ(コード)汝の閃輝(アダメル)――

「ディバイン・・・バスタァァァーーーーッッ!」

「サンダー・・・スマッシャァァァーーーーッッ!」

「バスター・・・ラァァーーッシュ!」

「光牙・・烈閃刃!!」

5つの砲撃が1つに束ねられたような巨大な砲撃になって、一直線にタコへ向かう。そして砲撃はタコを呑み込んで大爆発を起こした。爆ぜた海水が空にまで上がって、まるで雨のように私たちに降り注ぐ。水煙が晴れるまで待って、ようやく収まってきたところで「あ・・・!」うっすらと水煙の奥に輝くジュエルシードの光を見た。その瞬間、テスタメントちゃんとフェイトちゃんがジュエルシードに向かって飛んで行った。

「クロノ!」

シャルちゃんが叫ぶ。それと同時。テスタメントちゃんとフェイトちゃんにバインドを掛けられた。それを見たアルフさんが「フェイト!? テスタメント!?」驚きながらも2人を助けようと向かうけど、3人の間にクロノ君が転送されてきた。

「時空名管理局、クロノ・ハラオウン執務官だ」

「邪魔すんなぁぁぁぁぁッ!」

アルフさんの繰り出した右のパンチを左腕で下から掬い上げるように上に弾いて、「すまないな」がら空きになったアルフさんの右脇腹をデバイスで薙いだ。

「うぐっ!?」

アルフさんの体がくの字に折れ曲がる。クロノ君がそのままデバイスを振り抜けば弾き飛ばせるけど、その前にアルフさんはクロノ君の後頭部を鷲掴んで頭突き。それより早くクロノ君は額に小さなバリアを張って防御。逆に「ぐぁ・・!」アルフさんの方にダメージが。アルフさんがよろめいてクロノ君から離れたところを、クロノ君がデバイスの先端を向けて、


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