暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Dそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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邪魔はしてこない。すぐさま魔法陣に片膝立ちし「今こそ主の神火を奮う時。世の滅びの果てに待つ、再誕を担うがために!」詠唱を完遂。

――大炎帝の劫火(コード・スルト)――

足元の魔法陣に左手の平を叩きつけ、13の魔法陣に発射を告げる魔力を流す。と同時。13の炎球は計104の砲撃となって海面に降り注いだ。連続で発生する水蒸気爆発。爆発によって立ち上る水煙が私たちの居る空にまで届く。邪魔が無ければ確実に終わっていた一撃だ。水煙で視界が潰される中、ピリッと肌で感じる最悪の結末。

「『全員、現高度から緊急上昇!!』」

口頭と念話の両方で叫ぶ。空を飛べないであろうイリスの腰に腕を回して抱き寄せ、「ひゃあ!?」悲鳴を上げるイリスと共に空へ飛び立つ。水煙の上にまで上がり、周りになのは達全員が揃っているのを確認。

「テスタメントちゃん! あの・・・」

「話はあと! 来るよ!」

なのはの呼びかけを遮り眼下を見据える。濛々と立ち上る水煙の動きに変化。グルグルと渦を巻きだして竜巻と化し、それを突き破って現れたのは・・・

「「「タコぉぉぉぉぉぉッ!!?」」」

なのはとアリサとすずかが絶叫した。現れたのは巨大なタコ。イリスはポカーンとだらしなく口を開けて呆け、ユーノは「うわぁ」とちょっと及び腰だ。

「タコ焼き、タコ飯、タコのから揚げ、タコのバター焼き。何人分になるだろうね〜♪」

はやてと一緒に食べるタコ料理を想像してつい頬が緩んでしまう。抱えたままのイリスが「アレ食べるの!?」と驚愕。

「タコ焼きは好きだけど、あのタコを使ったのは食べたくないなぁ」

「あたしも。ていうかテスタメント。あんた、ちゃんと仕留めなさいよ!」

「はぁ。あなた達が邪魔をしなければ、今の多弾集束砲で一気に封印出来たはずだったんだけど・・・」

アリサに怒鳴られ、その責任を押し付けられようとしたが、私はすぐさま反論。イリスをジト目で見ると、彼女は「う゛っ」と居心地悪そうに顔ごと目を逸らした。私から逃れるためか足元に真紅に光り輝くベルカ魔法陣を展開し、「離して」ともがいたため腕を放す。

「ま、こうなった以上は焼きダコにしてジュエルシードを引っ張り出す。フェイト・テスタロッサ、アルフ。手伝って。あなた達は邪魔にならないところに居て」

「うん」「あいよ」

フェイトとアルフを引き連れて降下。頭上から「私たちも手伝う!」なのはの声が掛けられた。そんな彼女たちに「お好きにどうぞ」とだけ言い、タコが吐いた墨を一斉に回避。まずアルフが「ファイア!」複数のフォトンランサーを発射するマルチショットでタコの8本の触腕を襲撃。

「バルディッシュ!」

――アークセイバー――

ランサーの着弾点にピンポイントで魔力刃を当てた
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