暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Dそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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のかなぁ・・・」

「さあね。本名とも限らない」

わたしが調べた、プレシア女史の起こした次元干渉事故による犠牲者はたった1人。その犠牲者の名前と顔写真を見て、わたしは胸が締め付けられるような痛みを憶えた。プレシア。事故の犠牲者。ジュエルシード。強大過ぎる魔力。何故かわたしはある1つの推測を労することなくパッと思いついた。
それはあまりにも馬鹿馬鹿しくて、現実味が無くて、否定したくて、それなのにそれが正解のように思えてしまう。時折生まれる強烈なデジャヴ。ここ最近、頻繁に起こるようになってきた。

(それもこれも良い意味でなのは、悪い意味でテスタメントと会った時から・・・)

「一応、その線で調査するけど・・・って、イリスちゃん? 大丈夫? 顔色悪いよ」

「え? あー、うん、大丈夫」

「陸戦のエースが体調管理を怠って撃墜、なんてことになってくれるな?」

クロノがわたしの右肩に手をポンッと置いてそんな寝言を言ってきた。わたしは溜め息1つ吐いて「寝言を言うには早くない?」って笑みで返す。

「ああ、そうだな。じゃあエイミィ。何かあったら通信をくれ。僕は自室で事務処理をしてる」

「ん。頑張ってねクロノ君♪」

そうしてクロノはリンディ艦長に会釈してからブリッジを出て行った。そんじゃわたしもそろそろトレーニングルームに戻ろうかな。なのは達も待ってるだろうし。エイミィの肩をポンッと叩いて「頑張ってね」踵を返してブリッジの出口へ向かう。わたしもリンディ艦長に会釈してからブリッジを後にして、トレーニングルームへ歩みを進める中、わたしの目の前にいきなりモニターが展開。

「おわっと!」

立ち止まるのがもうちょっと遅かったら、クロノとモニター越しのキスをするところだった。危ねぇ・・・。

『っと、すまないイリス』

「ん。で、どうしたの? 事務処理、手伝う?」

『いや間に合ってる。・・・イリス。今後の方針を決めた。ジュエルシード探索を打ち切ってフェイト達の魔力探索にのみ労力を割く。発見次第・・・戦闘開始だ』

「・・・そ。じゃあそれまではなのは達の魔導師としての腕を鍛え上げるよ」

『ああ。基本は待機だ。状況が動き次第、招集をかける』

「了解」

通信が切れ、わたしは改めてトレーニングルームへと歩みを進めた。それから午後と夕食後になのは達を鍛えたけど、その日はもうフェイト達がジュエルシードを回収することはなかった。

†††Sideイリス⇒ルシリオン†††

「用意はいい?」

「うん」「ああ」

頭上に広がる薄い曇天、眼下に広がる薄暗い海。その間に、私とフェイトとアルフは居る。31個とふざけた、そして嬉しい誤算である数のジュエルシード。その残りである最後の3つを回収しに
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