暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Dそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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†††Sideイリス†††
なのは達との午前の模擬戦を終えての休憩途中、上司であるクロノに呼び出されたわたしはブリッジへ来ている。赴いたブリッジでわたしは、クロノから悪い報せを聴くことになった。
昨日、わたしとなのは達は2つのジュエルシードを回収した。アースラの仲間が寝ずに頑張って、ようやく在処を特定してくれたからこその収穫。なのにフェイト達は昨日の内に3つもジュエルシードを回収していた。そしてたった今。残り5つの内の1つを回収されたということを聴かされた。
「――フェイト組はどうやらジュエルシードの位置を既に特定しているようだ」
「テスタメントちゃんがわずか数日で10個も集めてるって話を、なのはちゃん達から聞いた時からそんな気はしてたけど」
これはもうクロノやエイミィの言う通りフェイト組はジュエルシードの在処を特定してると見ていい。
「回収率では圧倒的に負けている。これはもう先を取るのではなく後を――彼女たちから直接回収した方が早そうだな」
「戦って奪えってことね」
「別に戦うことが全てじゃないさ。とは言え、なのは達の話じゃまともに説得も出来ないようだが」
フェイト達は話し合いに応じない。それはもう理解してる。だから力づくで押さえ込むしかない。別に無理な話じゃない。なのはとアリサとすずか。あの3人は呑み込みがすごく早くて、教えたことをすぐに吸収、実用段階にまで昇華する天賦の才を持ってる。あれなら今日明日をフルで特訓に使えばフェイトには勝てるはず。テスタメントに関してはまだ難しいかもだけど。
「で? ジュエルシードの回収はフェイト達に任せて、最終的にわたし達があの子たちから奪うってことでいいの?」
「それではまるで僕たちの方が悪者のようだな」
「そだね〜」
クロノやエイミィと3人で苦笑する。半ば強盗に近いことをしようとしてるわたし達。でも元はと言えばフェイト達が仕掛けてきたことだ。ちょっと可哀想な気もするけど、これも次元世界の安寧の為。フェイト達を打ち倒し、あの子たちが頑張って必死に回収したジュエルシードを奪う。
「テスタメントに危険が迫れば、他のテスタメントやレーゼフェア達が来るかもしれない、というのが今のところのネックだな」
「うん。数では勝てそうだけど、質では負けちゃいそうだよね」
4th――4番目であるらしいあの紅髪の子は推定AAAランクでありながら11人いる中での下から3番目。以前までならわたしとクロノで何とかなるって思ってたけど、AAAランク以上の魔導師を何人も有していると思われるテスタメント部隊、それにシュヴァリエルっていう戦力を知った今、武装隊を含めた現状のアースラ戦力で渡り合えるとは思えない。
たとえそれらがあの子の嘘だとしても、何かしらの後ろ盾は
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