幕間
Trick22_どうしてこうなった
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・・」
小さい頃の付き合いで秘密を知っている御坂が呟いた。
「信乃にーちゃんって言わないでください。
“それ以上のこと”も言わないでくださいよ、御坂さん」
御坂に秘密をばらさないようにさりげなく釘を刺した。
「? お姉様?」
「・・なんでもないわよ」
言えなくなったために、白井から御坂は顔を背けた。
「御坂様と西折様はご兄妹で?」
「遠い親戚みたいなものですよ」
「そうですの・・あの、西折様、何かお礼を」
「これくらいのこと、お礼をされるほどのことではありませんよ」
「でも、えっと」
「あ、そういえば今日中に修理個所を調べないと。
すみません。私はこれで失礼します」
「あ・・」
信乃は話を切って歩いていった。
「信乃さんはお礼を言われるのは好きですけど、お礼をされるのは嫌がって逃げますの」
「そうそう。私達も何度かしようとしたけど誤魔化されて逃げるのよね」
「そうなのですか?」
「ええ、そういう人ですわ。お礼を言われただけで満足するタイプみたいですし」
「でもこのままだと、わたくしの気が済みませんですし・・・
西折様とはこれっきりになりそうですし・・(ボソ)」
湾内は頬を赤く染めて俯く。後半の言葉は小さすぎて誰にも聞こえなかったようだ。
「あ、湾内さん、いい方法がありますよ」
「え?」
アイディアを出したのは泡浮だった。
「水着の件に、御坂様と白井さん、西折様にお願いしてみたらどうですか?」
つづく
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