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中二病が世界を救う (序盤のみ)
日常

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20xx年。
中二病
それはこの日本における「病んでいる」者達の総称である。
そんな中二病患者の一人に時代遅れとも言える剣術(・)を独学で使っていた男がいた。

「おーい、中二病、何してんだよ〜」
「ん?ああ…体のバランスと筋肉の均一化に努めていた」
「…さすが中二病?…でもさぁ…廊下でやるのはやめないか?」
「…まぁな」
ここは某県某市にある中学校である。
しっかりと「中二病」の手綱を握るのは「(みたまや) (あおい)
手綱を握られている「中二病」は「桐野(きりの) (こう)
今まさに中二病の代名詞とも言う「大乱舞」を廊下(・・)でやっていた所を葵に止められた所である。
「それよりも次、授業だぞ」
「…わかった」
光は祖先が武家であったことが関係するのか剣(特に刀)を扱うことを昔からやっていた。
「はぁ…お前がなんで剣道(・)部に入らないのか理解できない…」
「あのなぁ…剣道と剣術は違う物だと何回言えば気が済むんだ!まず剣道は…」
「あー、はいはい。ストップストップ」
「くっ…」
「それよりも授業だから」
「正論を言われるとどうしようもない…か」
少し落ち込んだ様子の光を、葵は
「ほら、立て。授業だ授業!」
と光の手を引っ張って教室に引きずって行った。
こんな光景も今となっては誰も注目しない(慣れてしまった)。
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