第六章
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達にもね」
美沙子とこう話してだ、そしてだった。
総務部長も笑顔になった、そして商品としても好評だった。私が開発したカレーの中でも最大のヒットになった。
ここで私はわかった、カレーライスは確かにカレールーも大事だ、これがなくてはカレーライスにはならない、絶対に。
しかし御飯も大事なのだ、それもなのだ。
そのことをだ、高校生の時に話したことも踏まえて家でお母さんに話した。
「カレーライスてどっちもなのね」
「あんたが高校生の時に話してたことよね」
「うん、カレーだけじゃなくてね」
「御飯もね」
「あの時はどっちがより好きかって話だったけれど」
そうした意味では違っている話だ、だが根は同じだと思って言った。
「どっちも同じだけ大事なのね」
「だからカレーライスなのね」
「カレールーがないとカレーじゃないしね」
「ライスがないとカレーライスじゃないから」
そうした意味でもだ、両方共だった。
私はこのことがわかってだ、こう言った。
「どっちも大事なのね」
「栄養の意味でもね」
「そうなのよね、それがわかったわ」
「カレールーだけでも不完全で」
「御飯だけでもね」
「そうよね、どっちもね」
「欠かせないものよね」
お母さんと話してこのことを確認した、カレーライスはカレーだけで、御飯だけで成り立つものではない。それは味のことでも栄養のことでもだ。このことがよくわかった、子供の頃からカレーを食べて大人になって働いてようやく。
カレーのちライス 完
2013・8・3
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