暁 〜小説投稿サイト〜
銀色の魔法少女
第五話 少女暴走中
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ふふ…………」

 いいわよ! それなら!

 二度とそんなことが起きないように、彼女の友達になってやるんだから!

 

side 遼

「ん?」

 異常に高い魔力を感じて、私は目を覚ます。

「あ、目が覚めたの?」

 前にいる少女が振り返って話しかけてくる。

 その背中にはグリムゲルデが化けた少女が寝たふりをしている。

 彼らに感情や記憶はないため、話し出すと直ぐにバレるのが欠点だと言える。

「ここ、は?」

「商店街の近くよ、ほんと大変だったんだからね、あんたたちを運ぶの!」

 視線を下げると私を背負っている少女がそこにいた。

「ご、ごめんなさい……」

 私は急いで彼女から降りる。

 どうやら寝てしまった私を運んでくれたらしい。

「しっかし、あんた軽いわね、カロリメイトばかり食べるのは体に悪いわよ」

「……何でわかるの?」

「あんた昼に屋上で食べてたじゃない」

「ああ、そう言えば……」

 今日は珍しく教室じゃ暇だったから屋上で食べた。

 多分その時に見られたのだろう。

「ふ、ふふ、ふふふ…………」

 !? 何やら怪しいオーラを彼女から感じる。

 ……オーラ?

 ………………あ!?

 寝ぼけていた頭が急速に回りだす。

 そう言えば変な魔力を感じたから私が目を覚ましたんだった!

『クリム! 誰が突入して行ったか分かる?』

『はい、どうやら少年のようです』

『少年? そいつも管理局員なの?』

『いえ、話を聞く限りでは違うようです、これからいろいろと聞き出そうと思いますが――』

『うん、ちょっと待って! 今なんて言ったの!』

『これからいろいろと話を』

『その前!』

『話を聞く限りでは、ですが?』

『…………、ねえ、今どこで何をしてるの?』

『只今、神社で少年と交戦中です』
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ