第五話 少女暴走中
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ふふ…………」
いいわよ! それなら!
二度とそんなことが起きないように、彼女の友達になってやるんだから!
side 遼
「ん?」
異常に高い魔力を感じて、私は目を覚ます。
「あ、目が覚めたの?」
前にいる少女が振り返って話しかけてくる。
その背中にはグリムゲルデが化けた少女が寝たふりをしている。
彼らに感情や記憶はないため、話し出すと直ぐにバレるのが欠点だと言える。
「ここ、は?」
「商店街の近くよ、ほんと大変だったんだからね、あんたたちを運ぶの!」
視線を下げると私を背負っている少女がそこにいた。
「ご、ごめんなさい……」
私は急いで彼女から降りる。
どうやら寝てしまった私を運んでくれたらしい。
「しっかし、あんた軽いわね、カロリメイトばかり食べるのは体に悪いわよ」
「……何でわかるの?」
「あんた昼に屋上で食べてたじゃない」
「ああ、そう言えば……」
今日は珍しく教室じゃ暇だったから屋上で食べた。
多分その時に見られたのだろう。
「ふ、ふふ、ふふふ…………」
!? 何やら怪しいオーラを彼女から感じる。
……オーラ?
………………あ!?
寝ぼけていた頭が急速に回りだす。
そう言えば変な魔力を感じたから私が目を覚ましたんだった!
『クリム! 誰が突入して行ったか分かる?』
『はい、どうやら少年のようです』
『少年? そいつも管理局員なの?』
『いえ、話を聞く限りでは違うようです、これからいろいろと聞き出そうと思いますが――』
『うん、ちょっと待って! 今なんて言ったの!』
『これからいろいろと話を』
『その前!』
『話を聞く限りでは、ですが?』
『…………、ねえ、今どこで何をしてるの?』
『只今、神社で少年と交戦中です』
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