魔法先生ネギま!
0309話
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、待て。もしかして。
ふと思いつき、一旦エヴァから距離を取る。
『戦いの歌!』
身体強化魔法の『戦いの歌』を発動……しない?
「あぁ、闇の魔法を使っている時に同時並列的に他の魔法を使うというのはかなり難易度が高い。まだまだ魔法について触れたばかりのアクセルでは難しいぞ」
なるほど。万能かと思った闇の魔法だが当然欠点もある、か。闇の魔法と『戦いの歌』を同時に使えるのなら獄炎煉我の機動性の低さを補えると思ったのだが。
「……いや、待て」
確かに獄炎煉我の状態では『戦いの歌』のようにこちらの世界の魔法は使えない。だが、俺が使えるのは魔法だけではない。この世界に来て瞬動、虚空瞬動といった技術も習得したし。何より……
「加速」
精神コマンドの加速を使い、地面を蹴る! 次の瞬間、俺の姿は既に先程の位置から10m程離れた場所に移動していた。
「よし、闇の魔法と普通の魔法を同時に使う事は出来無いが、精神コマンドとの併用は可能だな」
「お前の規格外さは知ってはいたが、こうして見ると改めて実感させられるな」
エヴァがどこか呆れた様子で俺を眺めながら口を開く。
「ま、異世界人の特典とでも思っておいてくれ」
少なくても、獄炎煉我状態の機動性の低さに関しては精神コマンドや瞬動といった技術で補える事が判明した。なら、攻撃力と防御力の高いこの状態を闇の魔法を使う場合の基本的な状態にするというのもありだろう。
そう思ったその時だった。身体の中でドクンッ、とまるで何かが胎動するかのような違和感を覚えたのは。
……何だ?
「どうした?」
そんな俺の様子に何かを感じたエヴァが尋ねてくるが、次の瞬間には既にその違和感は消え去り何でも無い状態に戻っていた。
術式兵装で獄炎煉我を使った影響か? そんな風にも思ったが、違和感はほんの一瞬で消え去った為に特に気にする必要も無いと判断する。
「いや、何でも無い」
「そうか。なら、その状態に慣れる為にも私と模擬戦をしてもらおうか」
好戦的な笑みを浮かべるエヴァに思わず苦笑を浮かべる。俺の為の模擬戦とは言っているが、実は自分以外の闇の魔法の使い手と戦ってみたいと考えているのが丸わかりだ。
だが、それが俺のためになるのも事実。この状態を標準の状態として活動出来るようになればここからさらにもう何段階かのパワーアップが可能になるかもしれない。……ドラゴンボールの悟空が超サイヤ人の状態を標準としたように。
「血はいるか?」
「いや、以前貰った血に魔法で手を加えたものがあってな。いい機会だからその効果を試させてもらおう」
そう言いながら懐から取り出したのは小さな瓶に入った赤黒い液体だった。瓶自体は本当に小さいもので、3cm
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