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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
Epic8 聖剣…全てを断つ力・ヴァルムンク Bパート
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ゴダード・エッセンブルク…この世界において、彼の名を知らない魔導士はいない。

ドイツ出身のゴダードは、元々田舎の小さな教会でビショップ(司祭)をしていた。
しかし、ある日ミサの途中で巨大な竜に遭遇し…教会を破壊されてしまった。
教会を失ったゴダードは一人山中をさまよい、やがてライン川近くの洞窟で一体のドラゴン…マギカドラゴンに出会った。
やがてマギカドラゴンの元で修行を積み、魔法使いとしての知識を身につけ…魔法使いの道を歩んだのである。
後に、教会を破壊したドラゴンとはモンブラン山脈で激突し、勝利したのは言うまでもない。

「あなたが…初代竜の魔法使い…。」
「そう、私が竜の魔法使いだ。確か君が、今の時代の…。」
「はい、私が今の竜の魔法使い…天王寺 エリカです。」
「そうか、君が今の竜の魔法使いなのか。時代は変わったものだな。」
「え…え?」

にこやかに笑みを浮かべ、まるで孫を見守りほほえむ老人の様にエリカを見つめるゴダードに、エリカも不覚に顔を赤らめてゴダードを見つめる。
が、本題を思い出したのか急に真顔に戻りゴダードに現状を問いた。

「あ、…今はそれどころではありません。ゴダードさん、ここは一体…?」
「おっと、そうだったな。君があまりにかわいかったから、つい…。」

エリカのかわいさについ見とれてしまったゴダードはすぐに顔をパンパンと叩いて真顔に戻り、エリカの質問に素直に答えた。
実に女たらしなおっさん…否、見る目のある初代竜の魔法使いである。

「ここは試練の平原と呼ばれるところで、この先の洞窟に伝説の聖剣・ヴァルムンクがある。」
「ヴァルムンク…ですか!?」

伝説の聖剣と聞いて、エリカの表情が一気に太陽がごとく明るくなる。
ヴァルムンク…はるか神話の時代、英雄ジークフリートが魔竜ファフニールと戦った時に使われた聖剣であり、以後ジークフリートが暗殺されるまで肌身離さず持参していたと言う、伝説の聖剣である。
しかも、その切れ味は岩や鋼鉄ですら両断すると言われ、「ヴァルムンクに斬れない物はなし」とも言わしめる、魔法使い垂涎の幻の逸品なのだ。
もしゴダードの話が本当なら、魔法が効かないベクターノイドに一矢報いる事ができるかも知れない、いや今後現れるであろうホムンクルスや…まだ見ぬ新たな敵にも対抗できるはず。

「ゴダードさん、その洞窟はどこにありますか?」
「お、やる気満々だね。よしわかった、そこまで案内しよう。ただし途中で絶対無茶はしないと約束してくれるかな?」
「はい、ヴァルムンクを手にするまでは!」
「その意気込みや良し!では行くとしよう!」
「…はい!」


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