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オテロ
第二幕その四
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る。イヤーゴはオテロの後について行く。彼は城の中で一人項垂れていた。
「わからん」
「よし」
 イヤーゴは項垂れるそのオテロを覗き込みながら頷いていた。
「これでもう毒が回ったぞ」
「何が何なのか」
「それではだ」
 イヤーゴはオテロが項垂れるその横でハンカチを己の服の中に収めた。収めるその顔は悪鬼のものであった。

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