第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第39話:大事に育てれば良いってもんじゃないッス
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(海上)
リューノSIDE
最初のうちは叫き散らしてたマーニャだったが、時が経つにつれ涙声になり、何時しか本泣きし初め、お父さんとミネアに抱き寄せられ眠ってしまった。
私も我が儘な方だが、これは何なのだろうか?
一時的ではあるのだが騒ぎが収まった為、お父さんとミネア……そして激怒→驚愕→混乱→悲哀と忙しかったマーニャを残し、私達ギャラリーも各々お父さんの部屋から散って行く。
しかし、あの3人だけを残し解散しても良いのだろうか?
「ねぇウルフ……マーニャが目を覚ましたら、また騒ぎになるんじゃないの?」
「う〜ん……騒ぐだろうけど、さっき程の騒ぎにはならないと思うよ」
どういうことだろう?
さっきの騒ぎでは何も解決してないこの状況……同じ事の繰り返しな気がするのだけど……
「マーニャさんも馬鹿じゃない。突然愛する妹の濡れ場を目撃してしまい、我を忘れて騒ぎ出したけど、冷静に考える事が出来ればミネアさんの自由意思を尊重し大人な話し合いを行えると思う」
なるほど……ミネアの自由意思かぁ……私がウルフに迫ったのと同じ事よね!?
「それにリュカさんが居るから……今日のディナー前には、彼女も処女じゃなくなってるよ!」
「あぁなるほど……師匠も弟子と同じく、姉妹どんぶりを堪能するって事ね!」
私は自分が凄い事を言っている自覚はあるのだが、それでもウルフの反応を知りたくて彼の顔を覗き込んでしまう。
「し、師匠の方が純度は高い! あちらは両親共に同じ人だからね!」
簡単にやりこまれないのがウルフ……
顔を赤くしながらも、私の攻勢に反撃してくる。きっと私の顔も真っ赤だろう……
「何つー会話をしてるんですか!?」
突如後ろから話しかけられ、私とウルフは慌てて振り返る!
そこには呆れ顔のシンが……
「げぇ! シ、シン君……い、何時からそこにいらっしゃいましたか?」
「ずっと居ましたよ。リュカさんの部屋から離れる二人の後に付いてきたんですから……つか、騒ぎが起きて以来ずっとウルフさんの後ろに付いてたんですよ俺!」
やばい……私とウルフの関係が、マリーに打ち明ける前にバレてしまったわ!
シンの奴を脅して口封じをしないと……
ど、どうすれば……どうしたら良いの……?
「……うりゃ!」(ゲシッ!)「ぐはぁ!!」
困った私は、シンの鳩尾に正拳突きを喰らわした!
不意打ちの効果は絶大だった為、その場で蹲り身悶えるシン。
「な、何やってんだリューノ!?」
「だ、だって……他人に喋られる前に口封じをしないと!」
「お、俺を殺す気か……!?」
「こ、殺しはしないわ……多少痛めつけて私達の事を言いふらさない様に脅すの! ほら、ウルフも!」
「こ、怖〜
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