第四話 ジュエルシード
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side 遼
「ジュエルシード?」
私は麻婆豆腐を美味しく食べながら、クリムが言ったことを聞き返す。
「はい、それがこの魔力結晶体の名前、ほんの少しの衝撃やきっかけで発動するほど不安定ではありますが、これ一つで町を破壊することぐらいはできます」
「こわぁ!」
「ああもちろん、私と遼が手に入れた物は封印済みですのでそんなことはありません」
「それならいいんだけど……」
危ないなぁ〜と思いつつも、それが一体何個あって、どこにあるのかも分からないのに集める手段がない。
「取り敢えず、遼が学校に言っている間は私が街中をくまなく探してみますね」
「お願い……、ああ、くれぐれも管理局の人に見つからないように注意して、こんなのがばらまかれてるならきっとあっちも動き出すだろうし、もしもの時は連絡してね」
クリム自身もロストロギアなので、もし彼女の存在がバレたら全力で捕まえに来る可能性がある。
そんな寂しいお別れなんて、絶対に嫌だ。
「遼? どうかしたのですか、お顔の色が優れないようですが……、ま、まさかインフルエンザとか――」
「季節外れだし、私は大丈夫だよ」
どうやら表情に出ていたらしい。これからは気をつけなければ。
side 刃
ん〜、どうも予定通りに行かない。
俺の予定ならもうなのはとすずかとアリサはモノにしているはずだったのに、全くその気配がない。
それにこの後フェイト対策をしなければいけないのに…………。
そう思ったところで思い出した。
そうだ! ジュエルシードがあった!
俺の魔力とジュエルシード、これさえ揃えば敵などいない。
きっと聖王クラスでも圧倒できる。
それだけの力があれば他人の心をコントロールすることぐらい容易かもしれない。
思い立ったが吉日、善は急げと言うように、他の転生者がこのことに気がつかないうちに、俺はジュエルシードを手に入れることに決めた。
…………そして十分後に、探す手段がないことに気がついた。
side なのは
昨日から本当に驚きの連続だったの。
魔法少女になって、家にユーノ君が来て、ジュエルシードを集めることになって。
そして、今日は銀色の彼女にあったの。
屋上でいつも通りに私たち三人、すずかちゃんとアリサちゃんといっしょにお弁当を食べてる時のことだったの。
ここに他の生徒さんたちが来るのは当たり前のことなんだけど、彼女が来て私は目を奪われたの。
透き通るような白い肌、
眼鏡越しに見える緑色の瞳、
そして、太陽でキラキラ輝く銀色の髪。
まるでお人形のような女
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