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グラールの神機使い
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「……今、なんつった?」

「だから、もう登録しちゃってるの。リトルウィングに」

 マヤと別れ、ガーディアンズコロニー内部のカフェで話していると、エミリアはとんでもない事を口にした。

「いつだ!?」

「そんな怒る事じゃないでしょ!」

「怒るわ! いつだよ!?」

「人権登録した時ついでに」

「怒るわ!」

「あんたが原生生物惨殺した事ガーディアンズに言わなかっただけマシだと思いなさいよ! 逮捕されてたんだからね!」

「だからってなんでそうなる!? こんな契約違法だろ!」

「この世界とそっちの世界の法は違いまーす」

「何を……だからって世間的一般的常識的に考えて、そんな契約認められる訳ねぇ!」

「あんなに生き物殺してる癖して!」

「毎日喰う肉に謝れ!」

「私ベジタリアンですけど!」

「あーなる程! どーりで土臭いと思ったわ!」

「あんたこそ血生臭いのよグロ男!」

「んだとクソアマ!」

「何よ殺戮者!」

「君たちいい加減にしろ! 公共のカフェで大声出すな!」

 ハッと我に返ると、コーヒーが3つ乗ったお盆を持つシズルが立っていた。

「公私のけじめくらいつけてくれ、まったく」

「だけど、こいつが……」

「エミリア。『殺戮者』という発言がどれだけ失礼な事か、わからない君じゃあるまい」

 その言葉にぐっと引いてしまうエミリア。

 シズルはお構いなしに、今度はリュウジを見た。

「君も君だ。突然の事で気が動転したとはいえ、『クソアマ』とは最低だ。いくら異世界人でもな」

 反論できない。ぐうの音も出ない程、正論だった。

 シズルはそれぞれにコーヒーを配ると、自身も椅子に腰掛けた。

「……まぁ、俺も熱くなりすぎたな。すまない」

 気まずい感じのまま、リュウジはコーヒーを口に含む。

「私も、ごめん」

 だがそれは、エミリアも同じだった。

「ま、わかったならいい。それでリュウジ、君はこのまま、リトルウィングに所属してしまった方がいい」

「……え?」

 シズルの以外な申し出に、思わずリュウジは驚きの声を上げる。

「なら聞くが、君、この世界のお金を持っているか?」

「いや、ないな。確か、メセタ、だったよな」

「あぁ。君の世界のお金の相場はどれくらいだ?」

「自販機の飲み物なら、120fcくらいで買える」

「なら、だいたい1fc=1メセタという事になるはずだ」

 そしてシズルはリュウジのコーヒーを取ると、揺らして音を鳴らしながら言った。

「君は手に職を付け、収入を得て、生活を安定させなければならない。それなら、恐らくはリトルウィングが最も好都合な
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