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グラールの神機使い
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「本部からの派遣神機使いだからって、そんな発言が許されると思ってるんですか!?」

「おーおー怖い。許されるかと聞かれれば、許されますがねぇ」

 アリサの声にも耳を傾けない。しかし、意外な人物が彼を止めた。

「ジェラルド……許されるといっても、処理をするのは俺だろう。口を慎め」

「……これはこれは、出過ぎた真似を」

 それは、テラだった。更に、彼は榊博士の前に歩み寄り、頭を下げた。

「言い方を間違えたな。ペイラー、ツバキ教官。可能性としては薄いが、ゼロではない。出来る限り協力しよう、俺達は何をすればいいんだ?」

 テラの意外に協力的な態度に、アリサは意識を改めた。ジェラルドは面白くなさそうだったが。

「ふむ、まぁまず、私が君たち新型を呼んだ理由から話そう」

 そしてペイラーは、感応現象を利用したリュウジの捜索方法を全員に話した。

「簡単に言えば、君たちはリュウジ君と非常にかかわりが深く、得に今、リュウジ君の事を考えている人達だ。今の君たちが感応現象を起こせば、間違いなくリュウジ君が今、どこで、何をしているのかを知ることができるだろう」

「つまり、感応現象を利用すると……?」

 テラが驚きの声を上げていると、フェデリコが小さく手を上げた。

 それをペイラーが、なんとも嬉しそうに指す。

「フェデリコ君!」

「はい。あの、僕とアネットが触れた時、今まで一度も感応現象なんて起きなかったんですけど……意図的に起こせる物なんですかね」

 それを聞いたリンドウが、何やらにやけながらフェデリコを見た。

「今まで一度も、ねぇ。お前ら、そんなにスキンシップ取ってんのか?」

「え」

 フェデリコとアネットが同時に返し、同時に振り返った。

「そういう事だろ? 触れたってんだから。んー、手を繋ぐ、とかか」

 その途端、ボンッっと効果音がしそうな程一気に2人の顔が赤くなった。

 何も言わず互いの顔を見て、そのまま俯いてしまった。

「……図星か?」

「からかうのはよせ、リンドウ。っていうかお前、感応現象の事ちゃんとわかったのか?」

 ツバキがそう言うと、リンドウは顎に手を当てきっぱりと

「さっぱりわからんな」

 全員ががっくりと肩を落とした。

 すると今度はアツシが手を上げる。

「アツシ君!」

 これまた嬉しそうに、ペイラーが指した。

「はい。フェデリコ達が感応現象を起こさなかったのは、きっかけがないからだと思います」

「きっかけ?」

 それにテラが答えた。

「つまり、理由がないと感応現象は起きない。その人間を強く念じた時、感応現象は発動するのか」

「はい。アリサの意識が失われていた
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