第一幕その一
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ている。黒いズボンは身体にぴっしりと合っている。白いカラーが目立つ。
彼の名をイヤーゴという。オテロの旗手を務めている。歴戦の男であり根っからの武人として評価が高い。そういうことになっている。
「主帆が裂けたぞ!」
「おお!」
彼等はイヤーゴの言葉を聞いて驚きの声をあげた。
「船首が岩礁にぶつかった!」
「オテロの船だ!」
また稲妻の中にそれを見たのだった。
「神よ、助け給え!」
「いや」
イヤーゴだけがその中で呟く。
「この海の中があいつの墓場になれば」
「見ろ!」
人々がまた叫んだ。
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