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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-17 omen
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れ、塊に向かって振り下ろされた。


「――――集束砲(しゅうそくほう)六花極天星爆砕(りっかきょくてんせいばくさい)


解き放たれた魔力は一筋の流星となってヴィータに向かっていく。その途中で六つに分かれ、殺到。
ヴィータに当たると、巨大な爆発を起こして魔力が吹き荒らされる。


この砲撃は、途方もない魔力を持つ燐夜だからこそできる砲撃である。かつて、死の星と呼ばれていた星をこの砲撃で破壊したことから星を爆破して砕く。極天は、それなりに大きな星だったからつけられたのだ。


魔力の奔流が止み、土煙も晴れるとそこには、ボロボロになったシグナムとヴィータがいた。
どうやら、フェイトと戦っているときにあの魔力の塊が見えたらしく、ヴィータが危ないことに気付いてここまですぐに駆け付けたといったところか。
非殺傷設定である程度手加減したとはいえ、気を失くことなくたっていられるのは、(ひとえ)にこれまでの戦闘で培ったものがあるからだろうと安易に予想することはできる。


「戻るぞ」
「あ、ああ」


そう言葉を交わした二人は、転移魔法で結界空間から消えた。それと同時に結界も消えたことから、近くにそういう補助に特化した騎士がいたのだろうと燐夜は思う。


「大丈夫だった!?」
「ああ、大丈夫だ。じゃあ帰るか」
「そうだね」


ボロボロになったバリアジャケットで燐夜に合流したフェイト。圧倒的に負けることはなく、それなりに競っていたとのことだ。フェイトも強くなっていっているのだということが分かる。


リンカーコアから魔力を吸われた反動で体が動かしにくいが、なんとか耐えて再び帰路についた。


この戦いは一体なんだったのだろうか。戦う理由を見いだせなかった。ただ、襲われたから応戦しただけ。しかし、それでもひとつわかったことがある。


――――闇の書の完成が近い。


迫る大きな戦い。
それを今のこの時点で感じているのは、三桜燐夜ただ一人だった。





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