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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-17 omen
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れていないカタナだが、それなりのものである。
隙を見つけることも出来ず、また隙を出すこともなく時間が過ぎていく。
「シグナム! 何でせめねー!」
「待て、ヴィータ。彼は、強い。もしかしたら私よりも強いかもしれない」
シグナムにヴィータと呼ばれた赤髪の少女は、いつまでたっても動かないことに痺れを切らしてシグナムに叫んでいた。
それをシグナムは落ち着かせるように言う。だが、ヴィータは堪えきれなかった。
「フェイト、シグナムの相手頼めるか?」
「大丈夫、任せて」
フェイトの自信に満ちた返事を聞いて、燐夜は一気にヴィータに向かって斬りかかっていった。
一方、フェイトは返事をしたものはいいものの、一度負けている相手である。バルディッシュも強くなって、自分自身も強くなったとはいえ、あの女性に敵うのかは分からない。それに一度切られたことがネックになって恐れさえ感じる。
《No problem mastar》
そんなフェイトを見かねてバルディッシュが励ましてくれる。
そして、フェイトはようやく自分に自信が持てた。自分は強くなっている。もし勝てなくても、前よりは絶対に強くなっているところを見せると意気込んでバリアジャケットを展開した。
「今度は、勝ちます」
「――――ほう。できるのか? お前に」
「やって見せます」
二人の戦いが今始まった。
◯
「でりゃああああっ!!!」
ヴィータがデバイスであるグラーフアイゼンにつけられているブースターを使って高速で燐夜に向かって接近していく。
ヴィータのデバイスはハンマー型でシグナムのように剣で相手を切り捨てるのではなく、叩き潰していくどちらかと言えば、パワーファイターの方に向いている戦い方だった。
しかし、それでも近接一辺倒というわけではなく、遠距離から魔法弾、鉄球に魔力を込めて打ち出すという遠距離攻撃も備えていた。
一方の燐夜は、自分の力をあまり使わない。今まで我流で編み出した技も人前では二つしか使っていない。しかも、そのどちらも近接向きの技だったため、今わかる時点では燐夜に遠距離用の攻撃方法はないということだ。
だが、ヴィータはなのはのような遠距離型魔導師ではない。フェイトと同じように近接型魔導師なのだが、速さというよりは力で勝負するタイプなのだ。そして今回も、ブースターによる推進力を得て燐夜に向かって突撃していくが、見るからに弱そうな剣であっさりと受け止められ、カウンターまで許してしまう始末。
燐夜は特別なことは何もしていない。しいて言うのであれば、ハンマーの部分で受け止めていないことだけである。
ハンマーの部分に比べて柄の部分はさほど強くはな
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