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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-17 omen
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自分でも顔が真っ赤になっていることが実感できた。
燐夜からは、フェイトは俯いてしまっているため、そんなフェイトのことなど知る由もなく、やっぱり嫌だったのかと思い、フェイトの手を握る力を緩めた。
すると、今度はフェイトの方から燐夜の手を離すまいと握ってきた。おそらく無意識のうちのことでフェイト自身も自分のやったことにさらに顔を赤くしていた。それでも、フェイトが嫌がっている様子を見せないどころか、向こうの方から握って来てくれたことに嬉しく思いながらそのまま帰宅路を歩いていく。
普段、燐夜は歩く速度が周りと比べて早いのだが、フェイトに合わせて歩いていた。
そんな中であった。――――あたりの雰囲気が変わったのは。
「これは……?」
「結界!?」
燐夜が状況把握するよりも前にフェイトがすぐさま行き着いた考えを思わず口にする。
それで燐夜はようやく今置かれている状況を知り得た。
人の気配が無くなった街中を二人は、あたりを警戒しながらゆっくりと歩みを進めていく。もうすでにフェイトはバルディッシュを展開して、臨戦態勢だ。だが、やはり9歳の少女。恐怖で体を震わせていた。それも自分では気づけないぐらいの小さい振るえだ。いまだに繋いでいる手からそう感じ取ることが出来た。
こうしてゆっくりを歩み続けて10分。ようやく、この結界を張った張本人に会うことが出来た。しかし、それは燐夜にとっても、相手にとっても衝撃的な出会いだった。
「……シグナム……さん?」
「……お前は、三桜燐夜だったか」
そう、はやてと初めて会った時にはやての車いすを後ろから押していた女性。桃色の長い髪を後ろで一つにまとめたポニーテールが特徴であるシグナム。
そして、ようやくここで燐夜は闇の書と一連の魔導師襲撃事件について、それと闇の書事件の全貌が分かった。
「そうか……あんたが、いや、あんたたちが夜天の書、通称闇の書の守護騎士『ヴォルケンリッター』か」
「そうだ。夜天の書というのはよく分からないが、我らは闇の書に集いし守護騎士なり」
燐夜が途中で一人称から複数を指す言葉に変えたのは、シグナムの後ろから赤い髪の少女が出てきたからだ。
見た目はなのはとさほど背は変わらないが、纏う気配は別物だった。やはり転生を繰り返して、戦い続けていた彼女らは歴戦の騎士なのだろう。
佇まいから隙は見受けられない。
一人フェイトが置いて行かれているようにも見えるが、シグナムたちが発する気配にのまれそうになっていたためである。最も燐夜の後ろにいたおかげで、その手の殺気は一身に燐夜が受け止めているためその程度で済んでいる。
そして、さっきを一手に受け止めている燐夜は左手に一つのカタナを持っていた。
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