応援と翠屋
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傍から観たら…微笑ましいと思うヤツも居るかもしれんが……俺的には助けてほしい。
だって四方八方から手が伸びて来るんだぜ? こっちとしてはもうやめて欲しいのだが…。
―――そして後半戦開始、直前……
「ほら、神田。
後半戦が始まるわよ? さっさとベンチから立ちなさい!」
「いや、ちょっと……俺を休憩させてくれよ、バニングスさん。
俺…さっきのインターバル中、ほとんど揉みくちゃにされてたんだぜ?」
今俺の言った事は本当の事…
最終的に士郎さんが戦略の伝達をするまで、あの状態は続いたのだ。
「それはそれ、これはこれよ。
選手達が頑張ってるんだから、私達も頑張らなきゃダメでしょ!」
おぉ……なんとも正論な事を言ってくるんだ、バニングスさんは…。
彼女の言う通り、選手達が頑張ってるのに俺が休むのは……ダメだよな?
そう思い…俺はベンチから立ち、高町さん達の応援に加わる。
「先輩ー!! ファイトォー!!」
:
:そして、30分後
:
:
ピィ――!!
『試合終了! 終了! 2対0で翠屋JFCの勝ち』
審判の高らかなホイッスルの音の元、試合の終了と勝敗が宣言される
勝ったのは……翠屋JFC…。
後半で勝負がついたのは、士郎さんがインターバルの最後に伝えた戦略が成功した事
そして、ゴールキーパーの久川先輩の活躍が有ったからだろうな……。
「わーすごい、すごい! 勝っちゃた!」
「当然よ、なのは! 私達が応援したんですもの」
「ア、アリサちゃんたら……」
グラウンドに居る翠屋JFCの選手達は勝利に喜び…
こちらのベンチの応援組みも歓喜に包まれている。
だが、生憎と俺はお疲れ気味……。
皆ほどの高いテンションを出す気力がない。
「……勝った、よかったぁ」
「はぁ…神田。
アンタ…応援したチームが優勝したんだから、もう少しテンション上げれないの?」
バニングスさんは呆れ顔で俺を見てくる。
あのなバニングスさん、当然俺も嬉しいさ……応援したチームが勝ったんだから。
でもな? それでも俺はこう思うんだ……休憩したい―――と
:
:
:
:
:
:
試合も終り、士郎さんの案内で俺達は翠屋へ移動した…
そして、今は祝勝会が開始されようとしている時である。
……『『『『カンパ〜イー!!』』』』……
―――ゴクッ、ゴクッ!
「クゥ〜! 疲れた時のオレンジジュースは最
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