応援と翠屋
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だから、応援以外の大声だしちゃダメだよ」
「すずかちゃんの言う通りだよ、アリサちゃん……」
月村さん、高町さんの順にそれぞれバニングスさんを注意する
うむ、2人はマナーを心得ているようだ。
「ぐッ、そ、そうね……すずかとなのはの言う通りだわ」
バニングスさんは自分の失態を認め、反省している。
まぁ…そもそもの原因は、俺が遅刻したからなので強く言えんのだが。
「ゴメン、ゴメン。ちょっと、朝ごたついててね。
それよりも……おはよう、三人とも」
「「おはよう、神田君」」 「ふん……おはよう」
高町さんと月村さんは普通に挨拶を返すのだが……
バニングスさんはそっぽを向いて挨拶をする……どうやら少々ご立腹の様だ。
「あはは……まぁ、取り合えず応援しに来たんだし…応援しよっか?」
「うん」
「ほら、アリサちゃん…一緒に応援しよ?」
「はぁ……そうね、すずか……私達、応援しに来たのよね。
神田…アンタ遅れて来たんだから、しっかり応援しなさいよね」
「了解、三人に負けないように応援をがんばるよ」
女の子3人と男の子一人……。
どういう状況であれ、男が応援の声出しで女の子に負ける訳にはいかんな。
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「「「がんばれ〜!」」」 「梶田先輩!! その調子ですよォ!!」
と…調子こいて、いつもの以上に声を出す事29分……正直もう疲れてきた…
高町さん達に負けないように気張ったが……限度を間違えたようだ。
ビィ――!!
ここで前半戦の終了を告げるホイッスルが鳴る…。
今の状況は翠屋JFCと桜台JFCの得点は共に0点……後半戦が見物の試合になってきた。
休憩時間に入り、選手がゾロゾロと帰ってくる
そして大半の選手が俺の元へと駆け寄る…、監督である士郎さんではなく、俺にだ…
なぜ俺なんだ? 士郎さんの所に行って戦略とか、相手の弱点とか聞きに行くだろ、普通。
「なぁ、お前って神田だよな? 数日前にうちとの練習試合に出てた」
「えぇ、そうですよ、先輩。先日の試合に出てた、神田ッス
士郎さんから翠屋JFCの試合が有ると聞いて、今日は応援に来ました」
一人の先輩が声を掛け、俺はそれに答える。
というか……アンタ達、俺を囲むのをやめてくれ……カツアゲされてる気分だ。
「そっか! お前、応援に来てくれたのかぁ!」
「なんだ、なんだ、かわいいとこ有るじゃんか!」
「わ、ちょ!? 撫でなくても!」
一人の先輩が俺のわしゃわしゃと頭を撫で、さらにもう一人が……と、人数が増える
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