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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0308話
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れる筈なんだが。
 その様子を見ていたエヴァが少し考えて口を開く。

「恐らくだが、使用者の力量的な問題で使える領域が決まっているのだろう。緑以降の色は那波千鶴自体がもっと強くならないと解放されないと見るべきだな」
「にしてもさぁ……」

 エヴァの言葉に、神楽坂が口を挟む。どこか不思議そうな様子で千鶴が右手に装備している虹色領域の腕輪へと視線を向けていた。

「どうした?」
「いや、何で虹色領域の腕輪って名前なのかなーって。普通に7色領域とかじゃ駄目なの?」
「……アスナさん、貴方それ本気で言ってるのですか?」
「なによ、いいんちょ」
「いいですか? 虹と言えば7色でしょう?」

 いや、外国によっては5色とか6色だったりもするんだけどな。

「……あぁ、なるほど! そういう事か! いやぁ、わざわざ複雑な名称を付けなくてもいいのに」
「全く、そんなんだからバカレッドなんだ貴様は」

 ボソっと呟いたエヴァだったが、それはきちんと神楽坂に聞こえていたらしい。

「ちょっと、エヴァちゃん! エヴァちゃんだってテストの成績はそんなに良くないじゃない!」
「ふん、私は15年も学生生活を送っているのだぞ? あの点数はわざとだわざと。貴様とは違うんだよ」
「ムキーーっ!」

 アーティファクトのハリセンを振りかぶり、エヴァへと振り下ろす神楽坂。エヴァはそれを見て馬鹿にしたように笑いながら魔法障壁を作りだす。
 魔法無効化能力を持っているとはいえ、それはあくまでも神楽坂自身に備わっている能力だ。武器を使った攻撃では以前のように自分の魔法障壁を破られるような事は無いと思っていたのだろう。だが……

 スパーンッ!

 神楽坂の振り下ろしたハリセンは、エヴァの魔法障壁をあっさりと消し去りその後頭部へと叩き付けられたのだ。

「痛っ! 馬鹿な!?」

 頭を押さえながらも、驚愕の表情を浮かべるエヴァ。俺もまたその様子に驚いていた。
 魔法無効化能力を持つハリセン、だと? いや、カモの話によると出て来るアーティファクトは仮契約相手の資質が影響する事もあるらしい。そう考えると、魔法無効化能力を持ったアーティファクトというのもおかしくはない、のか? そしてカードに描かれている剣とは全く違うハリセン。これに関しては、恐らく千鶴の虹色領域の腕輪と同じく使用者の強さやレベルが不足しているのだろう。
 エヴァも俺と同じ結論に至ったのか、どこか興味深そうな目で神楽坂へと視線を向けていた。 
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