魔法先生ネギま!
0308話
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ょっとこの障壁に攻撃してみろ」
「アイヨ、ゴ主人!」
愛用の鉈を振り上げ、障壁へと叩き付けるチャチャゼロ。だが、振り下ろされた鉈はガキンッという音と共に障壁に弾かれる。
「ゲ! マジカヨ」
「ふむ、なるほど。障壁自体は私の使っている魔法障壁と同じような形式だな。那波千鶴、次だ」
「はい」
次に、橙色の石を触って虹色領域の腕輪を発動させる。すると、これもまた昨日と同じように橙色のドーム状の障壁が作り出される。
「これは特に何も……いや、違うな。ほう、なかなか」
ドームの中にいるメンバーの中で、エヴァだけが何かを理解したかのように感心したような目を千鶴へと向けていた。
「アクセル、ぼーや、お前達にこの橙色の結界……いや、アーティファクト名に因んで領域と呼ぶべきか。この領域の効果が分かるか?」
エヴァの言葉に首を振る。横を見ると、ネギもまた黙って首を横に振っていた。
「アクセルはともかく、ぼーやには感じ取って欲しかったのだがな」
俺はともかく、ネギには? どういう意味か分からない俺達に向かいエヴァが答を告げる。
「この橙色の領域には常時回復効果がある。もっとも、回復効果自体はそれ程高性能では無いがな。だが、この領域に入っているメンバー全てに回復効果を与えられると考えた場合はなかなかに高性能だ」
常時回復効果……いわば、FFのリジェネのような効果か。
「次だ」
「はい」
次に千鶴が起動させたのは黄色の石だった。例の如く、ドーム状に黄色の領域が広がる。ここまではいつも通りだった。しかし……
「ぐっ」
「うわっ」
「え?」
「……何?」
その領域内にいるエヴァ、ネギ、あやか、俺が思わず声を漏らす。
「これは魔力を強制的に放出させられてる、のか? 那波千鶴、この領域を解除しろ」
「分かりました」
何が起きたか分かっていない様子の千鶴が黄色の領域を解除する。それでようやく安堵の息を吐く一同。
「黄色の領域はその領域内にいる対象から魔力を強制的に放出させる……いや、違うな。那波千鶴の魔力が多少ではあるが回復しているところを見ると魔力を吸収する能力か。魔法使いに対しては天敵、とまでは言わないが嫌な能力であるのは間違い無いな」
魔力を強制的に吸収する能力か。攻撃魔法というよりは補助魔法みたいな認識でいいのだろうか。
「これでは、他の色がどんな能力なのやら想像もできんな。那波千鶴、次だ」
「はい。……あら?」
緑、青、藍、紫と順番に発動させようとする千鶴だが、特に何も起きる様子はない。
「何も起きないわね」
腕輪を弄りながら首を傾げる千鶴。今までのパターンから考えると、それぞれ緑、青、藍、紫の領域が展開さ
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