魔法先生ネギま!
0308話
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「は? 何だよいきなり」
「いいから、こっちに来い」
首を傾げながらもエヴァの近くまで移動すると、鮮血の鞭の先端に装備されている剣先を手渡される。
「その剣先を持って何か簡単な魔法を唱えてみろ」
「まぁ、構わないが」
エヴァの言葉に頷き、軽く意識を集中して呪文を唱える。
『プラクテ、ビギ・ナル……火よ灯れ!』
その呪文を唱え終わると同時に火が現れ……現れ……
「え? 何で魔法が発動しないんだ?」
俺の唱えた魔法は特に効果を発揮する事無く、何も起きなかったのだ。
チラリと自分のステータス画面を覗くと、SPが1減っていたので発動しなかったという事は無いと思うんだが。……あ、SPブーストの効果で全快した。
「……分かるか?」
そんな俺を無視してあやかへと尋ねるエヴァ。その問いを受けたあやかは、数秒鮮血の鞭を手に目を瞑っていたがすぐに頷く。
「ええ。分かりますわ」
「そうか、なら使ってみろ」
エヴァの言葉に従い、鞭を振り上げて誰もいない場所へと向かって振り下ろすあやか。するとピシィッという鞭が地面を叩く音がして、同時に。
轟!
とばかりに人の頭部程の炎が鞭の先から発射された。
「やはりな」
「エヴァ?」
どこか納得した様子のエヴァへと尋ねると、得意げな様子で説明を始める。
どうやら鮮血の鞭の先端に付いている剣先には魔法を封じ込めておくことが出来るらしい。そしてそれを使用者のあやかが任意で発動させる事が可能、と。
ただし注意としてはどうやら魔法を封じる事が可能なのはあやかの契約者である俺とあやか、そして俺の契約者である千鶴のみらしい。敵の魔法を吸収出来るのなら凄く使い勝手がいい武器なんだがな。
「結局、使える武器という認識でいいんですの?」
あやかのその問いに、カモが大袈裟に頷く。
「当然っすよ! 未発見アーティファクトで、おまけに9つの魔法を封じて置いて任意に使用が可能。それとまだはっきりとは分かりませんが、血に関する能力もあると思われるってんですから……これをオコジョ協会に報告したら報奨金がザックザクでさぁっ!」
ちなみに、これも後で判明したのだが鮮血の鞭に魔力を込めるとそれなりに自由自在に鞭を操れるようにもなるらしい。
「さて、次は那波千鶴。お前の番だな。虹色領域の腕輪と言ったか。まずは昨日発動させたという奴を使ってみろ」
「……これでいいかしら」
千鶴が腕輪の赤い石へと触って発動すると、千鶴を中心にして昨日と同じような赤いドーム状の障壁が形成される。
その障壁の中に取り込まれたエヴァは興味深げに障壁をペタペタと触り、障壁の外にいるチャチャゼロへと声を掛ける。
「チャチャゼロ、ち
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