魔法先生ネギま!
0308話
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は……
「ハリセン?」
そう、それは1.5m程はあろうかという巨大なハリセンだった。
「え? あれ? 何で? アーティファクトってカードに書かれてる武器が出て来るんじゃないの?」
手に現れたハリセンとカードを見比べながら混乱する神楽坂。その様子が気になり、近くまで移動して神楽坂の持っているカードを覗き込む。
そのカードに描かれていたのは制服姿の神楽坂と、身長程の長さの刀身を持つ巨大な剣だった。
「もしかして、姐さんは突っ込み担当だからハリセンとかっすかね?」
「んな訳ないでしょ!」
スパーンッと、その巨大なハリセンでカモへと突っ込みを入れる神楽坂。その様を見る限りでは、カモの説も意外と当たっているのかもしれない。
「……まぁ、神楽坂明日菜のアーティファクトは置いておくとして」
「置いておかないでよ!」
「知るか。そんなハリセンでどうしろと言うんだ。……置いておくとして、だ。まずは雪広あやか。お前のアーティファクトだな。名前は鮮血の鞭とか言ったか。……らしいと言えばらしいのか」
エヴァが苦笑を浮かべながらあやかに促す。
「ホホホ。これは私とアクセル君の愛の結晶ですわ」
愛の結晶かどうかは別として、俺の影響を受けたアーティファクトである事は間違い無いだろう。何せ、あやかの持っている鞭は9条の鞭。ナインテールだ。その様は明らかに俺がグロウセイヴァーで近接戦闘用に使っている武器であるアダマン・ハルパーのナイン・テールモードをイメージさせる。
「そして那波千鶴のアーティファクトは虹色領域の腕輪、か」
「ええ」
こちらもどこか嬉しそうに、右腕に嵌っている腕輪をエヴァの方へと見せる。
「パクティオーカードによるアーティファクト召喚は、マスターカード側でアーティファクト名を知る事が出来るのはともかく、取説のような物がないのが難点だな。まぁ、その辺はおいおい試していくしかないか。雪広あやか、まずはお前だ。その鞭をちょっと見せてみろ」
「わかりました」
差し出された鮮血の鞭を手に取り、調べるエヴァ。
「鮮血の鞭と言うからには、血に関係した特殊能力か何かがありそうだが。……うん? この先端についてる剣先は……ほう。なるほど」
鞭の先についている9つの剣先を触り、興味深そうな笑みを浮かべると突然呪文を唱え始める。
『魔法の射手 氷の1矢』
「おいっ!?」
「ちょっ、エヴァンジェリンさん!?」
その突然の行動に焦る俺達だが、エヴァの呪文によって出現した氷の矢はただそこに浮かんでいるだけだった。
「……む? 私の勘違いか? いや、待てよ。これは仮契約で出て来たアーティファクト。という事は……おい、アクセル。ちょっとこっちに来て魔法を使え」
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