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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
CAPTURE the GRAIAI
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が現れる。

『ギフトゲーム名 “CAPTURE the GRAIAI”
・プレイヤー一覧 寺西 一輝

     ・クリア条件 グライアイを捕らえ、その誇りを奪う。
     ・敗北条件  プレイヤーが戦闘不能になる。
            プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

  宣誓 上記を尊重し、“寺西 一輝”はギフトゲームに参加します。
                        “グライアイ”印』


「「「キサマの力、見せてみよ!!」」」

その言葉とともに、三人は立っていた場所・・・海水へと溶けていく。

「こうして海水へと消えた三人を捕らえるのか。普通にやったら骨が折れるな。」

そう、普通にやったなら、かなり面倒くさい。ならば・・・

「普通じゃない方法でやれば、問題ないな!」

そう声を上げ、一輝は・・・


その場にある海水を全て操り、自分の頭上へと集め、圧縮する。

「な、何だと!?」
「我らは海水に溶け、同化していたはず!!」
「キサマ、一体何をしたのだ!!!」

その場には、さきほど解けたはずのグライアイたちがのこる。

「別に、ただ海水を操って、自分の近くに集めただけだ。」
「それでは我らが分離されたことの説明がつかん!」
「物分り悪いな、この老婆達。俺は海水だけを持ち上げたんだ。いくら同化したところで本質は変わらない。お前らは海水ではなく、グライアイだからな。」

そう、一輝はそこにある液体を操ったのではなく、海水に限定して操ったのだ。

「さて、お前達の逃げ場はなくなったことだし、攻撃開始といきますか。」

一輝は頭上にある海水を少しずつ、塩とその他に分離し、水圧によって塩を放つ。
マシンガンのように、放つ。

「「「ギャアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」」」

グライアイが逃げ回るのを狙い撃つ。
ちなみに、当たった地面はかなり抉れている。

「こ、降参・・・」
「は、ルール上認められておりません。」
「しまった!!」

このゲームのルールに“降参”は存在しない以上、それは無意味である。

「いや〜。降参を認めてあげたいのはやまやまだけど、ルールにないからな〜。となると、捕らえて、その誇りを―――これはペルセウスの伝説に沿ってるんだから、目かな?―――を奪うしかないよな!そのためにも、攻撃をして弱らせないと!!」

「「「このアクマ!!」」」

女怪からアクマ呼ばわりをされる一輝である。

「そう思うんなら、これからは降参ありのルールにするんだな!」


一輝が立ち去った後、グライアイたちはすぐに、降参ありをルールに組み込んだそうだ。


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