第一部
誓う言葉
サヨナラ。7
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「なんで・・・何でだよッ!!何で俺を助けるんだよッ!?」
・・・何でって・・・そんなの・・・決まってんじゃん・・・
リノ「・・・エース・・・怪我、ない・・・?」
エース「何でお前が俺を助けるんだよッ!?
俺を殺すつもりじゃなかったのかよ!?
お前は俺を・・・この戦場で・・・殺す気じゃなかったのかよ!?」
リノ「あたしが、殺せるとでも思ってるの・・・?
エースの事を・・・すっごく好きなのに・・・
そう言わなきゃ・・・あたし達はずっと・・・ずっと、勘違いしたままだったでしょ・・・」
ミィル『リノッ!!死なないでよリノ!!』
目に涙をたくさん浮かべたミィルたちがあたしの元へと来ると、
ミィルが震える身体で、お腹を見下ろした
ミィル『どうしよう・・・どうしよう・・・!!傷が・・・傷が・・・!!』
エルノ「この傷は治らないのか!?」
エース「何!?」
ミィル『分からないけど・・・こんな傷・・・すぐには治せないよ!!』
ベガルス『やれるだけやれ!!』
・・・・メリーサの予言であたしが死ぬなら
リノ「止めて・・・・・・何も・・・しないで・・・」
あたしが助かる確率が少ないなら、
ゼロパーセントに近いなら何もしなくてもいい。
レオン『お前はこんな所で死ぬ気か!?』
ラフュー『そんなの許さないぞ!?』
ミファル『リノ!一緒に帰る!!家に帰る!!』
リノ「・・・あたしはもう、帰れない・・・」
マール『バカな事を言ってんじゃねェーよッ!!』
ベガルス『お前が死ねば俺たちはァ誰を信じりゃァーいいんだッ!?』
リノ「・・・あたしの代わりに・・・皆は・・・エースを助けてあげて」
『『『!?』』』
エース「なに・・・!?」
さっきよりも痛む身体を無理に起こしながらもレオンたちの方を見ると、
全員が全員、目を丸くさせてあたしを見た
メリーサ『幾らお前の愛人だとしても・・・そいつは・・・』
リノ「分かってる・・・分かってるよ・・・」
エルノ「だったら何故そういう事を!!」
リノ「分かってるけどこうするしかないでしょ!?」
あたしが思い切り叫ぶと、
もう少しであたしが死にそうだと解る程に叫んだだけで上半身が倒れそうになったとしても
エースが震える手であたしを後ろから支えてくれた
リノ「お願いだから・・・皆・・・最後ぐらい・・・あたしの・・・言う事聞いて!!
皆があたしを信じてくれたように・・・エースを信じて!!
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