暁 〜小説投稿サイト〜
ノーゲーム・ノーライフ〜3人目の天才(ゲーマー)〜
第5話〜街へと向かう途中で〜
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こっちの世界に来てから約1時間。
俺たちは・・・・・死んでいた。
「も・・・だめ」
「しろ、も、むり」
「・・・・死ぬ」
それも当たり前のことだ。
もともとこの三人は、引きこもりのゲーマー。
体力がないのは必然とも言うべきだろう。
そんな時に幸か不幸か。
人が通りかかる。
それは、柄の悪い3人組。こちらを見て、下卑た笑いを浮かべる3人組。
そう、つまり。
「おら、持ってるもん全部置いていきな」
盗賊である。
タイミング、状況、ともに最悪。
この世界に来たばかりの俺らに何を要求しているんだろうかこいつらは。
俺はそう思いながら、こいつらに問いかけた。
「じゃあ、・・・・」
――――ゲームしようよ、と。





「いや〜大量大量〜♪」
俺はそう言いながら先ほどの盗賊との(ゲーム)で得た戦利品を見て言った。
「案外持ってるもんなんだな、盗賊って」
「らしいね。・・・それにしてもさぁ」
「ん?なに?」
「いくら勝つとわかっていても、“アレ”を賭けるのはおかしいでしょ!?」
「そうか?勝つってわかってんだからなんだっていいだろ?」
「・・・(コクコク)」
「いや、でも・・・“自分たちを好きにしてもいい”って、あんまりじゃない!?」
「結果勝ったからいいじゃねか。なぁ、白」
「・・・(コクコク)」
まあ、そうだけどな。そう心の中で呟きながらひたすらに歩く。
未だ、建物らしきものは見えず、正直足が限界だった。
ここらで一旦休憩しようと提案しようとしたところで、空が口を開く。
「なぁ、あんたってさ」
「ん?」
俺を見ながら空は質問してくる。
「名前、なんて言うんだ?あと、なんで俺達のこと知ってんだ?」
俺はしばし考え込んで、
「それじゃぁ、休憩しながら話そうか」
そう、提案した。




「ふぅ、助かった〜。正直もう足が限界だったんだよね」
「確かに、な。俺にしちゃ超頑張っただろ」
「ま、まぁ確かにね。途中から白ちゃんをおぶってたからね」
「白も、疲れ、た」
「おいおいマイリトルシスターよ、どの口が“疲れた”なんて言ってんだ?」
「ははは・・・」
ここに着く10分ほど前から白が急に、疲れ、た。もう、無理。とか言い出してきたのでどうするかと、討論した結果・・・空が白をおぶって行くということで落ち着いた。
「それで?お前の名前は?俺たちのことをどうして知ってるんだ?」
「そうだね・・・名前は教えるよ。だけど、空兄ちゃんと白ちゃんを知っていることについてはしゃべるつもりはないよ」
「いや、ちょっと待てよ。なんで俺は“空兄ちゃん”って呼ばれてんだよ!?」
「じゃぁ、なんて呼んだらいいの?空兄ちゃんは年下に呼び捨てにされたいの?」
「・・・・・・・はぁ、もういい
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