ターンEX 真紅のロードを歩む龍
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800→クロック・リゾネーター 攻200(破壊)
富野 LP2000→0
「はー、終わった終わった………おい富野サンよ、生きてるかー?」
デプス・バイトを受けて吹っ飛ばされたっきりピクリとも動かない富野を見てちょっと心配になってきたらしく、慌てた様子で声をかけるユーノ。幸い意識はあったらしく、ポツリとつぶやくのが聞こえた。
「………んで……だよ………」
「うん?」
「なんでなんだよ……なんで、なんでお前らはそんなに普通に生きてられるんだよ……」
「ふむ、なんか奥深そうな話だな。どれどれ、おにーさんに相談してみ?」
さすがに言わないかな、たダメもとで聞いてみたのだが、富野は返り討ちにあったことがよほどショックなのか、抵抗もせずにすんなり話し出した。自分ももとは転生者だったこと、レッド・デーモンズ・ドラゴンの使い手としてジャックの代わりに5D’sの世界に生まれたのに、なぜか原作通りに事が進まなかったこと、他のシグナーたちが戦いの中で一人また一人と倒れていくというありえない展開を経てついに世界そのものが滅んでしまったこと。
「おいちょっと待て。さらっととんでもねー爆弾発言してくれちゃったわけだけど、なんでそれが転生者狩りに繋がるんだよ」
「ああ、それは今から話すところだ。俺はその後もしばらく、一人ぼっちで守れなかった世界をうろついてた。そこで、ある男にあったんだ」
「ある男?」
「ああ、シルクハットにマントをつけた男が、いきなり俺の前に出てきたんだ。そりゃあびっくりしたさ、もう人間どころか動物すら何一ついなくて、ビルの残骸とかから缶詰を持ち出しては食うだけの生活だったんだからな。とりあえず新しい缶詰を開けて差し出したんだけど、それを無視して俺に聞いたんだよ。君はこんな結末に納得がいってるかい、ってな。その時言われたセリフは全部覚えてるぜ。君という転生者がいなければ、この世界も原作通りのハッピーエンドで終われたはずだ。ああもちろん、君を責めるつもりはない。ある意味、これは不可抗力のようなものだ。だがもし、君がこの世界に対して責任を感じているなら、君と同じ過ちを繰り返す人を止める仕事を頼まれてくれないか。ってな」
「それが、転生者狩りってわけか。転生者を潰して、原作通りに物事を進ませれば」
「ああ。そうすれば、世界が滅ぶことは絶対にないからな。だから、俺はもうあんなことになった世界を見たくないからずっと戦ってきたってのに………」
ふー、とユーノは息をついた。どうやら自分が最初に思ってたよりも、話は大きなものらしい。シルクハットにマントの男?転生者狩り?やれやれ、と思いながら、東の空を見る。水平線の向こうから、朝日が昇ってくるのが見えたのだ。朝焼けを少し眺めてからもう一度富野の方
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