情報提供
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、ボクにこれを入れた奴です」
それを聞いたゲツガは驚く。自分以外にもすでに感染者がことにだ。ゲツガはすぐにシュートに聞いた。
「おい、それは本当か?特徴は?」
「たぶん、これを後ろから口の中に入れたんだと思います。体にはぼろ布を羽織っていて、その下の顔は包帯でぐるぐる巻きにされていてよく分かりませんでした」
まさか、まだ感染者がいたなんて……今のところは候補としてジュンぐらいと思っていたが他にもいるなんて……。いや、いてもおかしくないだろう。そうじゃないと、シュートの感染経路がおかしくなる。
「ただ、プレイヤーの感じはどことなくこの世界のとちがうような感じがしたんです……」
「違う感じ?」
「いや、なんとなくですよ、なんとなく」
「……そうか」
ゲツガはもっと聞きたいと思ったが、今は現在の事態をどうにかしなきゃならない。シードを叩いて喋らせようとする。
ドンドン!
ゲツガは拳を握り、シードを叩き始める。ちゃんと客がいないことは確認済みだ。それを見たシュートはすこし慌てたように言った。
「な、何してるんですか!?」
「こいつをおこしてるんだよ」
「こいつってただのウィルスって言ってるプログラム体じゃないんですか?」
「言っただろ?意思があるって」
そして叩き続けるとそろそろ怒り出したのか中のノイズが強さをまして、荒げた声が室内に響き渡る。
「お前いい加減にしろよ!何度も叩きやがって!!」
「わっ!喋った!?」
「あぁ!?なんでこいつもいるんだ?」
いきなりシードはシュートに気付き、そう言った。しかし、ゲツガは何も答えずにシードを持ち上げて言った。
「お前に聞きたいことがある。ジュンを感染者にしたかとシュートを感染者にした人物についてだ」
「誰が喋るか、んなこと」
「話せ」
「嫌だね」
ゲツガはさすがにこいつが話すわけがないと思っていたが一応聞いたが収穫はナシだったようだ。再びシードをポケットに入れて、席から立ち上がる。
「どこ行くんですか、ゲツガさん」
「俺はジュンを探しに行く。あいつが感染者になっていないかの確認もしなきゃならないしな。情報は助かった」
「僕も行きます。ジュンさんを感染者になっていたら自分のせいかもしれないんで」
「まあ、いいだろ。人手が多いほうがいいしな。じゃあ手分けして探すぞ。何かあったらメッセを飛ばしてくれ」
「わかりました」
そしてゲツガとシュートはフレンド登録をすると、感染者であると疑われるジュンを探しに宿を出た。
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