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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
五話:八歳児を愛でる六歳児
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無事にビアンカちゃんとの再会を果たし、ビアンカちゃんのお誘いで、大人たちから離れてお二階に上がります。
断るなんて有り得ません。
ホイホイついて行きます。
お部屋デート!お部屋デート!
ビアンカちゃんがお姉さんぶってご本の読み聞かせをしてくれようと、パパンの本棚から分厚い本を引っ張ってきます。
パパンの本棚から。
……何故、それを選んだし!
ちゃんとビアンカちゃんがお姉さんぶれるように、特に興味も無い子供向け絵本を、予め取り揃えておいたというのに!
そっかー、あの展開はそういうことかー、って背伸びし過ぎだよビアンカちゃん!
あーもー可愛いな!!
「えっと……、そらに、く……せし、ありき、しか……」
頑張ってる頑張ってる。
困った顔も可愛いわー、ホント美少女は得だね!
何をやっても、絵になるね!
ここでさらっと読んでみせたりしようもんなら超嫌われるんだろうなー、ショックを受けたビアンカちゃんの顔もちょっと見てみたいけど、そんな一時の好奇心を満たすためだけにハーレム計画を放棄するわけにはいかんよ、我慢我慢。
お、諦めたかな?
「この本は、だめね。だって、むずかしい字が多すぎるもの!」
うん、そうだね!
開く前から、わかってたことだけどね!
プライドとか意地みたいなものは、判断力を鈍らせるからねえ……。
まして子供なら、仕方ないね!
いいもの見せてもらいました!
よし、フォロー開始!
「ビアンカおねえさん、わたしはそのごほんよりも、こっちのをよんでほしいです!かわいいえが、たくさんだから!」
いかにも子供っぽい、可愛らしい絵本を差し出します。
「ドーラは、そういうのが好きなの?そうよね、まだちいさいものね。これはちょっと、早かったわね。」
ホッとした笑顔です。
いいね、いいね!和むね!
ビアンカちゃんが絵本を読んでくれようとしたところで、階下からビアンカママンの声がかかります。
「ビアンカ、宿に帰るよ!下りといで!」
「はーい!」
すぐさまお返事するビアンカちゃん。
うむうむ、ビアンカパパン&ママンも、きちんと教育なさってるようで。
「ごめんね、ドーラ。もういかなくちゃ。ご本、読んであげられなくて、ごめんね。またね」
本とかそんなのはどうでもいいんですが、ビアンカちゃんを愛でる時間がもう終了なのが寂しい限りです。
はあ、切ない。
「そんなに悲しい顔しないで。またすぐ、会えるから」
リアル幼女に励まされてしまった。
いかんいかん、しっかりしないと!
笑顔、笑顔!
「そうですね。ビアンカおねえさん、きをつけてかえってください
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