魔法先生ネギま!
0307話
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と言ったらいいのやら」
「ふふっ、この契約は私の意志で行ったの。カモさんを責めないでちょうだいね」
「そ、その……これがパクティオーカードでさぁ」
カモがこちらへと近づき、俺と千鶴にそれぞれカードを渡してくる。
俺としては、そうポンポン仮契約を結ばせて魔法の世界へと足を踏み入れる原因を作っているカモをひねり潰したいところではあるのだが、今回の場合はそもそも魔法の存在を知っている千鶴が、己の意志で俺と契約する事を望んだのだ。さすがにこれではカモを咎めるに咎められない。
「カモ」
俺のその言葉にびくぅっとするカモだったが、それに構わず言葉を続ける。
「そう怯えるな。今日の仮契約に関しては、本人が望んだ仮契約だからお前を責めはしない」
「そ、そうですか。ふぅ、よかった。えっと、それでカードは……」
その言葉に、渡されたカードへと視線を向ける。
そのカードには赤いパーティドレスでその中学生離れした豊満な肉体を包み込んだ千鶴の姿があった。7色に輝く腕輪を右手に付けており、その右手を前へと差し出している様子が描かれている。
そしてカードに書かれている内容は……
名前:那波千鶴
称号:破壊の守護者
色調:虹
特性:勇気
方位:南
星辰性:小惑星
「破壊の守護者?」
自分の称号を見て千鶴が小さく首を傾げる。
その様子を見ていたカモがどこか納得したように口を開いた。
「あー、やっぱり。恐らく雪広の姐さんと同じくアクセルの兄貴の影響じゃないかと」
「そういえば、あやかの称号は鮮血の乙女だったわね」
「ええ。恐らくですが、鮮血にアクセルの兄貴の影響が。乙女に雪広の姐さんの影響が出ているんじゃないかと。今回の例で言えば破壊がアクセルの兄貴を。守護者を那波の姐さんを象徴してるんだと思います」
鮮血に破壊、か。まぁ、確かにある意味では俺らしいと言えばらしい称号ではあるのだろう。
「那波の姐さん。カードを掲げて『アデアット』と唱えてみて下さい」
「アデアット」
カモに言われた通りに呪文を唱えると、次の瞬間には赤いドレスに身を包み右腕には赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色に光る腕輪を装備した千鶴。パクティオーカードの絵に描かれているそのままの姿になっていた。
「えっと、恐らくその腕輪がアーティファクトと見て間違い無いかと。使い方は分かりますか?」
「うーん、そうねぇ。こうかしら?」
千鶴が呟いた瞬間、千鶴を中心にしてドーム状に赤い色の魔法障壁のような物が張り巡らされた。
「防御型のアーティファクト? 那波の姐さん、ちょっとカードを見せて貰えますか?」
「はい、どうぞ」
受け取ったカードを良く見るカモ。
「うーん、アクセルの兄貴の魔力を
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