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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter16「思わぬ出会い」
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機動六課の初任務から5日が過ぎた新暦75年5月18日。
新人達フォワード隊は初任務の疲れを感じさせない動きを見せ、各教官のしごきを必死に乗り越えよと努力し続けている。例えばヴィータのグラーフアイゼンによる打撃をバリア系の防御魔法でひたすら受け続けるスバルや、なのはの無数の魔力弾による攻撃を自分の立たされている状況に合わせ、臨機応変に魔力弾を迎撃するティアナ。フェイトに指示されたオートスフィアによる攻撃を徐々にペースを上げながら避け続けるエリオとキャロ。皆それぞれ自分の能力を上げる為頑張っていた。
「で、はやて……何で俺はこんな格好をしなければいけないんだ?」
「しゃーないやろ?これからルドガーを連れていく場所じゃ私服の人間は目立つんやから」
ルドガーが不満を漏らしているこんな格好というのを言い現せば、白のワイシャツに普段から着用している黄色のネクタイを着け、茶色の上着とスーツパンツ………簡単に言えば男性用の陸士部隊の制服と言えばわかるだろう。
意外と窮屈なのかルドガーはネクタイを緩めようと首元に手を伸ばすが………
「こらっ!ダメやって言ったそばから!」
「ぐえっ!」
ネクタイを緩めている瞬間をはやてに丁度見られてしまい、おもいっきりキツく締め上げる。
息ができない中途切れ途切れにやめろと言うが
「さっきからずっと注意しとったのに繰り返すアホんだらにはこれぐらいしたほうが丁度ええ!ついでにそのたるんだ顔も引き締まって一石二鳥や!」
「はぁはぁはぁ………殺す気かよ!!」
はやての手を振り払い割と本気で怒鳴るルドガー。一呼んで『ドナルドガー』等と決して思ってはいけない。
「堅っ苦しいの苦手なんだよ……」
「しゃんとせんか!一応ルドガーは私のボディーガードなんよ?」
「?さっきから思ってたけど、なんだよそれ?ボディーガード?というかはやてを襲うような物好きはいないんじゃないか?むしろ襲ってきた相手の方が---」
「ああん?」
「なんでもありません」
口は災いの元………危うく天に召される原因を自ら作ろうとしていたルドガー。
助かってよかったと思わず安堵する。
「冗談はともかく……最近色々と外も何かと物騒なんよ。……特に管理局の魔導師は…な」
「ん?」
「あれ、言ってなかったかぁ?この頃高ランク魔導師が夜限定やけど襲撃にあってるって話し」
全くの初耳だ。
というより何故高ランク魔導師をわざわざ襲うのだろうか?高ランク魔導師…身近で言うならなのはやフェイト…隊長格の人間を指す称号だが、仮に腕試しで管理局の高ランク魔導師を襲っているとしても大したメリットはない。むしろデメリットだらけだ。彼女達の実力を知っているからこそ言えるが、あのレベルの相手とガ
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