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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter16「思わぬ出会い」
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チンコで戦えば返り討ちに合うリスクもある上、この話しが広まっているように魔導師を襲撃すればするほど、管理局を挑発する事になり警戒も厳しくなる。
ましてや管理局員なんて職種になれば尚の事。
「因みにこの事件は一般には公開はされてへん……理由は簡単や。襲撃魔に襲われて負傷した上にのされたなんて世論が知れば、バッシングが半端ないのは目に見えてるからなぁ」
「組織って言うのはメンツを大事にするからな……わからなくもないが」
「よくわかっとるな……で、偶然居合わせた一般局員がその襲撃魔を目撃したみたいなんや」
「?その言い方だと襲撃された局員の方は覚えてないのか?」
既に数件起きており、襲撃された人間の1人や2人襲撃魔の顔を見ているはずだ。
「うーん……その肝心な襲われた人達はどういう訳か昏睡状態なんやって。しかも体の至る所に魔法を受けた後遺症なのか謎の痣があるとかないとか」
「確かに物騒だな……それで犯人の特徴は?」
「何でも相当な恥ずかしがり屋さん見たいですよ?」
「リインか」
廊下を歩いていると後ろから来たリインがそのままルドガーとはやての話しに参加し始める。実はリインも2人に一緒に付いていくそうだ。
「襲撃魔さんは黒尽くしの服装で、趣味なのかわかりませんが、黒い鼻から下が露出した仮面、もしくは同じ特徴のバイザーを着けてるみたいですよー」
「仮面…かぁ……」
仮面という単語を聞くとやはり“あの男”の事を思い出してしまう。
分史世界でのもう1人の自分……ヴィクトル。
彼は時歪の因子化してしまった右目に両目とも隠れる仮面をつけて時歪の因子化している事を隠していた。襲撃魔の場合はそんな事情ではなく単純に素顔を隠す為に用いているのだろう。
「一応私もリミッター付けて4ランクダウンでAランクまで魔力値は落ちてるんやけど、高ランク魔導師というのはかわらへんから、特に夜間は1人で出歩くのは上から自粛するよう言われてるんよ……ってな訳で…っとう!」
真面目な顔をしていたはずのはやては、少しの間を置きルドガーの右腕に抱き付きそのまま歩く。
女性らしい柔らかい膨らみの感触が右腕越しに伝わる。
小柄だと思っていたソレは見た目より大きいようで、一瞬この感触に内心狼狽するが、特に意識しないようにし、冷静に振る舞う。
「しっかり私を守ってな?最強のエージェントさん♪」
「歩きにくいんだけど……」
「ええやんか♪私は寧ろこっちの方が落ち着くわぁ♪」
「わぁーズルいですぅ、はやてちゃんばっかり!ならリインは左腕をちょうだいするでーす!」
「……はぁ………」
本来なら泣いて喜べるはずの状況にもかかわらず、大して喜びを感じる事ができない
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