幻想御手
Trick21_暴風族(ストームライダー) だ
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打ち出された空気は圧縮され、ラムジェット機構で空気を高温かつ高圧にして
作った“超臨界流体”により、目に見えない“壁”を作り出す。
そして、作り出した“壁”で立ちはだかる者全てを叩き伏せて
轢き潰して“道”を作る。
それが轢藍の道 “轢藍の道”(オーバーロード)
轢藍の道(オーヴァ・ロード)
Trick - Approacher Smashing Wall -
信乃が出した見えない“壁”が御坂と初春を守り、巨大な氷を破壊した。
“壁”はそのまま進み、連続で出される氷を次々と破壊しながら胎児へと近づく。
邪魔ものをすべてねじ伏せて道ができていった。
しかし“壁”徐々に威力を落とし、胎児に届く前に消滅した。
「くそ、今の足だとうまく作れないな・・」
「信乃にーちゃん!?」
信乃は片膝をついて倒れかけた。
攻撃は一度も受けていないのに、右足の太ももから少し血が染み出している。
「大丈夫だ。技を無理に使って、少し足にきただけだ」
御坂に笑顔を見せたが、顔には冷や汗が伝っている。
「それよりもあいつからの攻撃に備えて・・・・?」
話を無理に変えて胎児の化物を見てみると、
「追ってこない・・?」
御坂が呟いた通り、胎児の化物は3人を見ておらず浮いている高さを上げて
どこかへ向かう。
「闇雲に暴れているだけなの?」
「確かにそうかもしれない。あの化物からの殺気は俺たちだけじゃなく
全てに向けられているって感じだし」
「まるで、何かに苦しんでいるみたい・・・」
初春が言った。そう、胎児の叫び声は苦しんでいるようにも聞こえた。
「撃て!!」
高架橋から胎児にマシンガンが撃たれた。
目を覚ました警備員が胎児に発砲している。
しかし、胎児はダメージを受けておらず体から出された触手で警備員を倒していく。
いや、ダメージどころか体がどんどん大きくなっているようにしか見えない。
もはや胎児とは呼べない、ただの化物の姿となっていた。
「やばいな・・・下手に攻撃しない方がいいってのは間違ってなかったみたいだ。
琴ちゃん、俺は警備員を助けてくる。初春さんを頼んだ」
「信乃に―ちゃん、ちょっと!?」
御坂が言い終わる前に信乃はA・Tで高架橋を直接昇り始めた。
「すごいな、まさかあんな化物が生まれるとは・・・」
「「え?」」
御坂と初春に聞こえたのは倒れていたはずの木山の声だった。
立ち上がったばかりのようで、近くの高架橋の柱に手をつきながら歩いてくる。
「もはや、ネッ
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