第五話 魂の勇者
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いっただっきま〜す!!」
力はシャマルの手料理を非常においしそうに食べ始めた。
「あいつシャマルの料理何食わぬ顔して食ってやがる」
力の味覚に唖然とするヴィータ。はっきり言ってシャマルの料理はおいしくない。力は味音痴というわけではないが得な体質なのか他人が作ってくれたものなら、どんなにおいしくない料理でもおいしいと感じてしまう舌を持っていた。ただし自分が自分に作るものは妥協を許さないタイプでもある。
「いや〜シャマルさんおいしいっすよ!」
「そう言ってくれるとうれしいわ」
喜んでいるシャマルと幸せそうな顔して食べている力。それを見ていたはやては。
(まぁ普段の食生活が食生活やからなぁ)
するとインターホンが鳴った。慌ててはやてが出るとそこには一人の老人が着ていた。
「の!ノルウェール一等空将!!」
ノルウェールが来たことで八神家は大慌てでリビングを片付け始めた。そして力を台所に放り投げノルウェールを出迎えた。
「ど!どうも!ノルウェール一等空将」
「そんなにかしこまらなくてもいい。八神三等空佐」
ノルウェールと呼ばれた老人は穏やかな口調で言った。そしてはやてはノルウェールをリビングまで案内した。ノルウェールはソファーに腰掛けはやてと話をしだした。力は話を聞かないように台所に立っていた。
(あのじいさんがはやての上司か)
などと思いながら力はノルウェールに近づいた。
「なにかな?」
「いえ。粗茶ですけどどうぞ」
「あっ。これはご丁寧に」
「って!あんた勝手に人んちのお茶煎れるな!!」
はやてに説教される力。だがノルウェールはなぜか微笑ましい顔をしながらその光景を見守っていた。一方ではリインがテレビを見ているとニュースが流れた。
「次のニュースです。先日海鳴市で起きた変死体についてですが・・・」
「うわあ怖いです〜」
次の言葉が力の耳に残った。
「この変死体について警察は今の技術では有り得ないことだと発表し・・・」
「悪い邪魔した」
「え?力君」
力は黙って外に停めてあるブレイブエラゴに乗ると助手席側からシャマルが乗り込んだ。
「シャマルさん」
「どうせ力君のことだから調査しに行くんでしょ?」
「やっぱりシャマルさんは騙せませんね」
「損な性格ね」
「たまにははやてにも楽させとかないと」
「俺も行こう」
「ザフィーラのとっつあん」
後部座席にザフィーラが乗り込んだ。
「お前は隠れて無茶する傾向にあるからな」
「は〜いまぁどつきあいはザフィーラのとっつあん仕込みですからね。そう簡単にはやられません」
「それでは私も行っていいかな?」
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