第36話 力を持たない少年は知るようです
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。」
「あ、気が付いた?大丈夫、刀子……って、シュウが治療したのだから大丈夫よね。」
「……ノワール、さん……?」
私が目を覚ますと、ベッドの横にノワールさんが座っていて、
刹那が私に被らすように寝ていた。・・・・この子は・・・。
「あ……助けて頂いて感謝します。
それで、私はどうなったのでしょうか…?愁磨さんは人外がどう、と……。」
「ほほう、流石だな葛葉刀子。自分の状況を真っ先に確認するとは。
兄さまの修業の成果のお陰だな。」
「――エヴァンジェリン!?」
一応戦闘態勢を取りますが、刀がありません・・・・・。
神鳴流は武器を選びませんが、真祖相手に徒手空拳では―――兄さま?
「……あの、兄さまと言うのは……愁磨さんの事ですか?」
「ああ、シュウったら言って無かったわね。エヴァは私達の妹分で、
私の次のシュウのハーレム要員よ〜。」
「ね、姉さま!!ハーレムとはどう言う意味だ!?」
「あら、男性がそう言う好意を向けている女性を複数人侍らせたらハーレムでしょう?」
「た、確かにそう言う好意を向けてはいるが……!!
だがしかしそう直球で言われると、どうしても恥じが先行してしまって………。」
しゅ、愁磨さんとノワールさんの義理?の妹が悪の魔法使いで・・・、
愁磨さんは英雄で・・・?あ、今は犯罪者だから・・・と言うか初めは犯罪者でしたね。
えーと、つまり・・・・・・。
「愁磨さんは何処に?お礼を言わなければ。」
「ええ、深く考えたら負けだからそれで正解よ。シュウは貴女を預けた後、不審者の首を
取りに行ったわ。多分、もう直ぐ帰ってくるから、待ってましょう。」
「む、そうだな……。茶々丸、お茶の用意をしておけ。」
「かしこまりました、マスター。ついでにお茶漬けも用意しておきます。」
エヴァンジェリンが部屋の隅に居た絡繰さんに命令すると、
さも当たり前のように従って下階に下りて行きました。
と言うか、お茶漬け・・・ぶぶ漬けって。招きたくない客でも来るのでしょうか?
「ああ、帰って来たみたい。私達も下に行きましょう。」
「え、はあ……。」
ノワールさんの言葉に従い全員が今に着くとほぼ同時、
玄関が開き、愁磨さんが帰って来て・・・一緒に生徒達とネギ先生が来ます。
「どうぞ皆様、お座りください。…どうぞ召し上がってください。」
「……おやおや、手厳しいでござる。」
お茶より前にぶぶ漬けを出す絡繰さん、着いていけていない生徒達とネギ先生。
愁磨さんはそれを意に介さずソファに座り、不機嫌
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