第36話 力を持たない少年は知るようです
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ざいますが。」
「と言う事は・・・・貴方はデュナミスですか。雰囲気が随分違いますね・・・。」
「ああ、役回りを申し上げるならばデューエ・ルナミスと言った方が妥当。
違うのは至極簡単。私があれとも違う、と言うだけでございます。」
そう言ってフードを取るデュナミス(?)。
現れた姿は・・・・・・そう、正しく虹色の髪を持った――
「しゅ、愁磨……!?いや、姿を模しているだけか。」
「ええ、ええ。フェイツは猊下の嘗ての友を、デューエは嘗ての猊下を。
そして私は、創造主猊下を模して創られたのでございます。」
だとしたら厄介ですね・・・。
まさかとは思いますが、愁磨の『創造』を擬成りにも使えるとなったら・・・。
いえ、問題ありませんか・・・。
「造物主も愚かじゃのう。愁磨の創造には、詠唱呪文なぞ比べ物にならんほど
魔力を消費するのじゃ。お主の魔力量では、3分と持つまい!」
「折角出張って来て貰って悪いが、一気に決めさせて貰おう。」(ゴォウ!
ゼクトが魔力を練り上げ、ガトウが咸卦法を使用して完全な戦闘態勢に入ります。
その瞬間、敵の臭いが一気に血生臭くなります。
そして、先程から臭っていた血の臭いも一層強くなります。
「・・・貴方、ここ二時間以内に人を殺していますね・・・・・?」
「ああ、気付かれてしまいましたか。ええ、美しいものを見ると壊したくなる性分でして。
……ついつい、半分持ってっちまったよ。」
――ッ、口調と一緒に、雰囲気が変わります。
・・・・・嫌な気ですね。狂った獣としか言いようがありません。
「おっと、これは失礼致しました。あの時は一人で十分だったのでございますが……。
ああ、忘れていました。今は時間が無いのです。本題に入らせて貰います。」
メキメキメキ、と言う音と共に敵の体が変化して行き――
何時か造物主と戦った時の、愁磨と同じ姿になって行きます。
「【ああ、やはり創造主猊下のお力は素晴らしい!漲ります!!
――さて、ここに来たのは他でもありません。】」
翼を広げ、手を横に出すと、あの・・・アトロポスとか言う剣が現れます。
ああ、いけませんね・・・・死亡フラグが見えます。
「【私の独断で申し訳ございません。
計画の邪魔になりそうなので、あなた方には死んで頂きたく存じます!!】」
ッバアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
敵が剣を振るうと、造物主と同じ魔力砲が放たれます――!!
「獄滅・居合拳、『双双』!!!」(ゴゴガガォォウ!!
「イーソ・リーソ・ヴォンヴァリーメ!!」「ヴァイス・ハルト・
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