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少年は魔人になるようです
第36話 力を持たない少年は知るようです
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佐々木さんが指差した方を見ると、両側を石像が守ってる感じの祭壇があって、

その真ん中にハードカバーっぽい本が・・・って、あれは!?


「あれは、伝説のメルキセデクの書!!?ほ、本物だ!

あれなら頭を良くするくらい、多分簡単ですよ!!」

「ホントーー!?あれがあればネギ君先生になれるねーー!」

「ふふ……本好きの欲をくすぐるです。」


と言って、本のある祭壇に走って行く皆さん――って


「ダメですー!!貴重書を守る罠が絶対あります、気を付けて!」

「へーきへーk


ドッガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!


キャアアアアアアアアアア!?な、なに!?」

「おやおや、お嬢さんたち。こんな所で何を・・・・あなたは。」

「ほほう、ナギの息子じゃのう。よもやこんな所で会ってしまうとはのう。」

「愁磨に怒られるな、こりゃ……。」


祭壇の奥の扉が吹き飛んで、中から左側を結んだ黒紫色の髪の人と

白髪の僕と同じくらいの子供と、タカミチに似てるオールバックのおじさんが出て来た。

って、今・・・・・


「父さんを、父さんを…知ってるんですか……!!?」

Side out



――十数分前


Side アル


「と、言う事はやはり……。」

「ああ、ナギとエルザ様は間違いなく『造物主』が握っている。

と言っても、愁磨もそこは分かってるんだろうから……。何か考えているんだろう。」


『ナギ・エルザ奪還』及び『『完全なる世界(コズモエンテレケイア)計画』の正当性検証』

私達四人はここ二十年、その為の調査ばかりしていました。

ナギは居なくなってしまいますし、ラカンは魔法世界に引き籠り。

愁磨は協力しているので賛成と取りまして・・・と言う事で四人しかいません。


「それにしても、先程から妙な魔力を感じるのう。」

「ええ・・・。ネギ君とアスナ姫・・・あとは・・・・・何でしょう?」

「ああ、それは私でございます。しかしながら、安心して頂きたく存じます。

私は、危害を加える気など毛頭ございません。」

「「「――――!?」」」


現れたその男から、全員が瞬時に距離を取ります。

フードで顔は見えんせんが、この魔力・・・異常と言うよりありませんね・・・。

ええ、この感じは大戦の時に嫌と言うほど覚えがあります。


「どうしてお前がここに居る、フェイト・アーフェルンクス?」

「…勘違いして頂きたくございません。あれら(フェイツ)と私は違うモノでございます。

造物主猊下に創って頂いたと言う点では同じでご
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