魔法先生ネギま!
0306話
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で騙し取られた方は何度でも使えるタイプだったのだが」
「そう、か」
エヴァの言葉に頷き、床に落ちている灰を集める。
「茶々丸、何か入れ物のようなものは無いか?」
「この箱ではいかがでしょう」
そう言って茶々丸が差し出したのは、スクロールが封印されていた箱だった。
確かにこの箱にこれまで封印されていたんだから、消える時もこの箱ごとの方がいいだろう。
「エヴァ、この封印の箱とスクロールの灰は貰っても構わないか?」
「ん? あぁ、もう使い道は無いし構わん」
エヴァの了承を得、箱に灰を入れてから指を軽く鳴らしてスライムの触手を出す。
「お前のおかげで俺は闇の魔法を習得出来た。最後は俺の力となって消えてくれ。感謝している」
その言葉と共に、スライムで箱を包み込み吸収する。
その様子を見ていたエヴァがどこか嬉しそうにしていたのが印象的だった。
「さて、闇の魔法についてだが……その概要は理解したな?」
箱を吸収してから数分、ようやくあやかや千鶴も落ち着いてきた所でエヴァが口を開く。
「ああ。攻撃魔法を己の身に取り込んで霊体に融合する」
「そうだ。つまり、闇の魔法を十分に活用するには取り込む為の攻撃魔法がある程度使えないと宝の持ち腐れになる訳だ」
まぁ、確かにそうだろう。攻撃魔法を自分の霊体と融合するというのに、その攻撃魔法がしょぼいようじゃ正真正銘宝の持ち腐れだ。
「だが、アクセルの適性があるのは炎、影、召喚。そして私の適性があるのは氷と闇。私の言っている意味が分かるか?」
エヴァの言葉に小さく頷く。
「つまり、現在ある闇の魔法はエヴァの専用術式状態で、氷と闇がメイン。それに対して適性が少ない俺は十分に使いこなす事が出来無い、か」
「うむ、その通りだ。ただし、闇の魔法の初歩である『闇き夜の型』は例外だな。出力的に約1.5倍になるのでそれなりに使えるだろう」
「闇き夜の型、か。それはありがたいが、結局は俺が自分で闇の魔法を発展させていくしか無い訳か」
「しょうがなかろう。基本的にこの魔法は私が自分自身で使うという目的で開発したものであって、私以外の人間が使うというのは想定されていなかったのだからな」
まぁ、エヴァの言う事も分からないではない。だが、そうなると俺の場合は炎と操影術を活用する方向で考えないといけない訳か。エヴァが言ってるように、俺にはエヴァの得意属性である氷の魔法スキルは所持していない。……あるいは、氷魔法を得意としている敵が存在していれば吸収してスキルをゲットするのも可能なのだが……幸か不幸かこの麻帆良に転移してきてからは最初に出会った魔法使い以外の敵対的存在とは接触していない。
以前エヴァから聞いた話では、偶にこの麻帆良に図書館
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