暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/ONLINE
第十七話 狂乱の宴
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


殺された……?

アサシンに……サーヴァントに殺された?

聞き間違えじゃない。
彼女は確かにそう言った。
何故?

サーヴァントで、プレイヤーを殺す?
そんな事をして何の得になるのか分からない…。

「嬢ちゃん…落ち着きな。あんまりそんな顔するもんじゃないぜ」

ランサーが少女に声をかける。
なだめようとするランサーの声。
だけど少女は、睨む目をアサシンに写したまま呟く。

「……ランサー」

怨嗟の声でその一言を言う。

「―――――――――――――殺して」




「―――――――――――――――――――!!」




足が震え始めた。
体中にいやな感覚が奔る。
立っていられない。

私は体を重力にまかせてその場に崩れ落ちた。

「ククク……本来ならばアーチャーのみを相手するはずだったのだがな……。ランサーを殺すなという指示も無い」

アサシンはそう言うと、ゆっくりと腰を落とし構えた。

「ふっ……私をご指名だったか――――――ならば、相手取ってやろう。どうせ最後には相手にしなくてはならんのだからな」

アーチャーも双剣を自然な形で構え、迎撃の態勢を取る。

「…随分と舐めた事言いやがるな暗殺者。この俺を殺すとはいい度胸だ……逆に殺されても文句言うんじゃねぇぞ」

ランサーは殺気を隠そうともせず、朱槍を構える。



三者三様の独特な空気が辺りを包む。
今にも弾け飛びそうなくらい張りつめた空気の中、私は気を失いそうになる。

剣、槍、拳。

三人の獲物が今か今かと、主が動くのを待っている。



そして次の瞬間、緊張の糸がプツンと切れ、空気が弾けた。

三人の戦士達の狂乱の宴が此処に始まる。


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ