兄妹発覚〜
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家族の為に戦うのがボクたちだったわね・・・」
「へぇ、詠がそんなこと言うなんてな」
「正直かなり恥ずかしいわよ。けど・・・悪くは、ないわ」
「はは・・・じゃ、隠れてて。・・・リパル、いい?」
『何時でも』
「・・・何時もありがとう」
俺はキリトを見る。
「キリト・・・」
「ああ、分かってる」
「パパ、お姉ちゃん・・・がんばって」
ユイの頭をキリトが撫で、キリトは剣を抜き放った。クエストに挑戦する為に軽いメッセージを見て、進む。中へとても広い円形のドーム上。遥か上には扉が見えた。あれが・・・ゴール。
「・・・行けッ!!」
キリトが叫び、飛ぶ。俺も続くように真上に向かって飛んだ。
しばらく飛べば無数に張り巡らされた光の窓から白銀の鎧を纏った騎士が現れた。
「あれが・・・邪魔だぁぁぁぁぁ!!」
『か、数が多すぎるッス・・・』
「分かってる!!リパルは最短ルートを頼む!!」
『・・・っ!・・・了解!』
無茶なのは分かってる。でも・・・もう俺を維持できない程にわたしは焦っていた。
「・・・わぁぁぁぁぁ!!」
直線軌道でAIを混乱させ、死角から剣で切り裂く。空中戦なら・・・負けない!!
「うああああ!!」
絶叫。キリトを見る余裕なんてない。ただひたすら、飛び、斬り、突き、蹴り・・・どんどん凪ぎ払う。
「負けない・・・わたしはぁ!」
次々迫る騎士を目についたものから剣を振るう。・・・横からも斬撃の音。・・・キリトもまだ無事なようだ。・・・その時だった。
『!?・・・更に反応増大!十・・・百・・・それ以上ッス!』
「・・・!?」
リパルの言葉通り、すぐに大量の騎士が生み出される。
「・・・っ!」
今なら退けるかもしれない。けど・・・わたしは逃げない・・・二度と!
「わぁぁぁぁ!」
「うぉぉぉぉ!」
こちらが硬直しないように的確に回避し、一撃で仕留める。だが・・・遂に、というべきか・・・仕留めきれず、剣を弾かれた。ダークリパルサーを離しはしなかったが・・・多くの騎士がわたしに狙いを定めた。不味い・・・!
「しょうが・・・ないわね!」
詠がわたしのポケットから飛び出し・・・その身を光が包んだ。
「はあぁぁぁ!!」
光が消えると詠は人の姿になり、仕留めそこなった騎士を剣で両断する。
「ふっ・・・!」
そして騎士が消滅する前にその体を蹴り、勢いを付けてわたしの背後にいた騎士を切り裂く。そして体を蹴って・・・を繰り返す。・・・そうだ、詠には翅がない。だから“跳ぶ”ことはできても“飛ぶ”ことは出来ない。
「さっさと行きなさい!!」
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