兄妹発覚〜
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「・・・キリト君・・・」
・・・ちょっと唖然とした。何故ならリーファが泣きながら頭をキリトに預けていたから。
「あ、コウハ・・・」
「・・・あー、悪い。間が悪かった?」
するとリーファは目を拭い、こっちを見る。
「うう、ん・・・何でも、ないの・・・」
「・・・何か辛いことでもあったの?」
「・・・」
リーファは小さく頷いた。・・・と、その時、咲がやって来た。
「・・・どういう状況なの?これは・・・」
説明をして・・・終わる頃にはリーファも泣き止んでいた。
「・・・もう大丈夫。ありがとう、キリト君。優しいね、キミ」
「その反対のことは随分言われたけどな・・・」
さてさて、亞莎達も起こしてから俺達は世界樹に向かっていく。街中は全ての種族が仲良さそうにしている。
「しかし広いな、っと」
「早く世界樹に行こうよ」
咲がみんなを急かす。・・・まぁ、そりゃそうか。
・・・ちなみに、さっきリーファが泣いてた理由はリアルで失恋したからだそうだ。それをキリトが慰めた所に俺と咲が来たようだ。・・・並のドラマなら失恋直後の女性は落ちやすいそうなので、惚れられるなよ?と咲がキリトをどついていた。そんなこんなで世界樹の根本付近に着いた時・・・ユイが空を見上げた。
「お、おい・・・どうしたんだ?」
「ママ・・・ママがいます」
「な・・・」
「え・・・」
咲とキリトの表情が強張る。
「本当か!?」
「何処に・・・何処にいるの!?」
「間違いありません!座標は・・・まっすぐこの上空です!」
それを聞いた二人の表情は形容しがたいものになり、次の瞬間・・・
バン!!
・・・二人の姿は地上から消えていた。
「お、おい、二人とも!!」
「ま、まってよキリト君!!」
俺とリーファは慌てて二人を追いかける。・・・って速いな!?
「なんだあのスピード・・・!」
「気をつけて、二人とも!!すぐに障壁があるよ!!」
その忠告はあまり意味がないものだと解った。凄まじい衝撃音が響き、二人が跳ね返される。だがすぐに意識を戻し、また突撃。その時には俺とリーファも追いつき、二人を止める。
「やめて、キリト君!!無理だよ、そこから上にはいけないんだよ!!」
さっき聞いたのだが・・・肩車作戦の話を聞いたGMが対策でこの見えない壁を用意したとか・・・
「落ち着けよ、咲!お前らしくもない・・・!」
『咲さん!やめて下さいッス!』
「放してよ、コウハ!」
「行かなきゃ・・・行かなきゃいけないんだ!」
その時、ユイが飛び出した。だがナビピクシーのユイで
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