第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第37話:目的が一緒って言うけども、僕の目的はビアンカ探しだからね!
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揃って行動するに決まってるだろ! 他の家族が居そうに無い魔族の城より、俺が暴れてきたキングレオに戻って、他の家族が立ち寄ってないか調べるのが先決だろう!」
そっか……
リュカさんと合流出来た今、俺達と一緒に旅をする必要性が無くなっちゃたんだ。
俺としては魔族の王デスピサロを倒す為に旅立ったんだし、アリーナ姫様と一緒にデスパレスを目指しても問題ないなぁ……
「ふざけないでよ! 私の国は魔族の王にお父様達を消されちゃったのよ! それに、もしかしたらデスパレスにアンタ達の家族が居るかもしれないでしょ!」
そうかなぁ?
「居る訳ねーだろ! 仮にデスパレスとやらにマリーかビアンカさんが召喚されたとして、今現在まで無事でいる訳がない! 俺達の時代の神が度し難い馬鹿でも、いきなりそんな危険地帯に誰かを配置する訳ない……と思う」
「もし……ビアンカがデスパレスに飛ばされて、掠り傷でも負っていたら………あのヒゲメガネ殺す! 羽の生えた連中も皆殺しにする! そして気合いでアレフガルドに行き、ルビスのアホも……」
静かな……とっても静かな口調でリュカさんは語り出した。
しかし内容と彼から感じてくる気配が、チビリそうになるほど恐ろしい……
リュカさんの言う方々が誰なのか判らないが、怖くて声を出す事が出来ない。
「リュ、リュカ……さん……ご、ごめんなさい。大丈夫だよ……絶対にビアンカさんは怪我一つしておらず、元気にこの時代の何処かに居るよ……だ、だから落ち着いて……お、俺達で、残りの二人を探し出そう」
ウルフさんの言葉を聞き手元の水を一口飲むと、リュカさんは怒気を収めてコクリと頷く。
こえ〜……滅茶苦茶こえ〜よ!
さっきまでは不真面目なチャラ男にしか見えなかったのに……
この人怖すぎるよ。
もう良いよ、ここでウルフさん達とお別れでも構わないよ!
戦闘はしないどころか、歌で誘発するトラブルメーカな上、怒るとハンパなく恐ろしい人となんて、一緒に冒険するのはイヤだよ(泣)
「あ、あの……じゃぁ俺達はここでお別れですね。俺はアリーナ姫様達と魔族の城デスパレスを目指したいと思います。きっとそこに俺の村を滅ぼし、大好きだったシンシアを殺したデスピサロが居るはずですから」
俺は一刻も早くリュカさんから別れたかったので、早々に話を纏めて別行動を示唆する。よく考えたら当初からの予定も、リューノちゃんをお父さんに再会させて、その後は復讐の旅にする予定だったのだし……
「ん? シン君……今デスピサロって言ったか?」
「え? は、はい!」
俺の総纏めを聞き、ウルフさんが何かに気付き話しかけてくる。
どうしよう……何だか嫌な予感がする。
「マーニャさん……ミネアさん……確かキングレオのヤツ、デスピサロの事を口にして
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