第八十八話
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開となる。
「■■■■■■ーーーーーっ!」
「くっ…がぁっ!」
ついにアーチャーの防御は解かれ、体勢も踏ん張りの利かない絶体絶命へと陥り、バーサーカーが後一撃振るえばアーチャーは絶命するだろう。
バーサーカーが振るった十拳剣がアーチャーを捕らえるかと思ったその瞬間、アーチャーの体は何か大きな力が働きこの場所から掻き消えてしまった。
ドォーンと十拳剣だけが床を抉る音だけが響く。
間に合ったか。
俺はあの遠坂凛と目を合わせた一瞬で万華鏡写輪眼・思兼を使い、アーチャーの絶体絶命を感じたら令呪で逃がせと刷り込んでおいたのだ。
まだ彼らに脱落してもらうわけには行かなかったから打っておいた策だ。
突然相手が居なくなったバーサーカーは立ち尽くした後、霞のように消えていった。
まぁ、カートリッジをロードしていないので魔力が尽きたとも言うかもしれない。
「逃げた?ううん、令呪によって逃がされたわね…まだリンたちはこの森の中に居るはず…追うわよ、チャンピオン」
「追いたいのはやまやまだが、此方も消費している。それに問題も発生した」
「消費なんてあなたなら問題ないでしょう。それと問題って?」
イライラしながらイリヤが問い詰める。
「スサノオに異変が生じた。これの把握がすまなければ戦闘における切り札を欠く事になる。今は戦力の確認に勤めたいんだけど?」
「〜〜〜〜っ!…分かったわチャンピオン。今日の所は見逃して上げましょう。その代わり、今日はチャンピオンのご飯が食べたいわ。用意してちょうだい」
「まぁ俺も戦闘よりは料理の方が気が楽だが、そんなに上等な物は出来ないよ。セラに作らせた方が良いんじゃないか?」
「セラの料理も美味しいのだけど、いつも同じ物ばかりで飽きちゃったわ。たまには別の物が食べたい」
「なるほどね。了解、頑張ってみる」
何とかここでのセイバーとアーチャーの脱落は阻止したが、これが吉と出るか凶とでるか…不安は尽きない。
◇
「今、私何をしたかしら?」
アインツベルンの森の中を逃げていた私達。その歩を止めた私は誰に言うでもなく問いかけた。
「は?何を言っているんだ遠坂っ…」
シロウが戸惑いの声を上げるが、今はそれ所じゃない。
「今、私は何をしたのかと聞いたのよ、衛宮くん答えてっ!」
ちょっとヒステリー気味だった。いつも優雅たれと言う家訓を今は気にしている余裕は無い。
「何って…」
言いよどむ士郎に代わり答えたのはセイバーだ。
「凛は令呪を使ってアーチャーを遠坂の屋敷に返したようでした。確かにアーチャーは戦闘で消耗している。時間も稼げたのだから撤退させるのはうなずけます。…が」
「ええそうよ、
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