第17話 真祖との契約
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れば!」
「まぁ、そういうこと。後これは未確認情報だが、仮契約の相手の1人「アルビレオ・イマ」が図書館島の最奥にいる幻の司書長だという情報もある」
「なんだと! あいつがいるのか!!」
「まぁ、未確認情報なんで暇があったら図書館島にでも潜ってみれば?」
「ふん。まぁいい。なかなか貴重な情報だったと褒めてやろう」
「それはそれは。ただ、学園長には秘密にして行くんだな。最悪、連絡が行って逃げられるぞ」
「なんだと! どういうことだ?」
「どういうことだと言われても、登校地獄の魔法が解除をされる可能性があるのに、学園長がそのままにするわけ無いだろうが?」
大丈夫か? この吸血鬼?
「何を言っている貴様………」
「どうも認識の違いがありそうなんでちょっと整理しよう」
「ああ」
「まず、エヴァンジェリン、貴方は14年前膨大な魔力で適当に「登校地獄」の魔法をサウザンドマスターにかけられた」
「あぁ、そうだ!!」
「で、その登校するのに都合が良いからとこの麻帆良に連れて来られ、ついでに学園警備の任もやらされている」
「あぁ、その通りだ!!!」
うわぁ、威圧感ハンパねぇ。
オレに向かって怒んなよ。確認してるだけだろうに。
「で、3年経って卒業できたのにサウザンドマスターが魔法を解きに来なかった、と。そして中学1年生からまたやり直し。それが5週目と」
「あぁ、そうだ、その通りだ」
「で、ここでおかしな点が幾つかある」
「どういうことだ?」
あら。本当に気付いてなさそうだ。それか認識しないように誘導されてんのか?
ああ、もしかすると麻帆良結界か?
魔法使いに都合の良いように認識されるようになってるのか?
「まず、「登校地獄」という魔法は、本来登校拒否児童にかける魔法で、登校拒否が改善されたら自然と解除される魔法だ。つまりわざわざ解除しに来るような魔法じゃない」
「なっ。だが、爺は」
「まぁ、まずは聞いてくれ。サウザンドマスターがわざわざ解除しに来ると言ったのなら、そういう風にアレンジした可能性はある。だが、その場合、純粋に魔力に任せて解除する方法とあらかじめキーワードを決めて解除する方法が考えられる」
「なっ、確かに」
「で、魔力まかせにする場合は、ぶっちゃけ1人だけでするならともかく、多人数でリンクして儀式魔法を行えば解く気があるならどうとでもなる」
「そうだな」
「キーワードを決めていた場合、サウザンドマスターが誰にも伝えていない可能性と誰かに伝えていた可能性がある。聞いてる性格だと誰にも伝えていない可能性が高いけど、誰かに伝えるとしたら、伝えられた人間というのは」
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