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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter14「賢者の槍」
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!?』

V型のガジェットとといえど、疲弊しているとはいえ補助魔法が得意なキャロのバインドをこの短時間で破るのは難しいはずだ。なのに何故?

「空から降ってきた攻撃がガジェットを縛るバインドの一つに当たったんです!そしたらバインドが次々と破られて……」

『そんな……』

言葉を失うフェイト。無理もない。自分が避けた事でその攻撃が自分の部下……ましてや家族同然のキャロに間接的ではあるがキャロをこの状況に追いやってしまったのだ。

「くっ!」

動揺した影響でU型のガジェットに取り囲まれてしまったフェイトはキャロの救出には直ぐ向かう事はできない。ルドガーはキャロ達の車両まで全力疾走で向かう。
だがV型はそれを嘲笑うかのようにその巨大アームをキャロに振り下ろす。

「『キャロ!』」

V型とU型のガジェットに苦戦するエリオとフェイトの悲痛な声が渓谷に響き、二人の悲痛な思いがルドガーにも伝わる。

(間に合え……!)

失ってなるものか………内心でそう叫び左膝のベルトポーチから金色の懐中時計を取出し両腕を前に翳す。そしてルドガーは再び『力』を発動させる。全てを『破壊』する圧倒的な力。


………今その時の歯車が再び動き出す……………


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「邪魔だっ!」

U型のガジェットに苦戦するフェイト。今すぐにでもキャロを助けに行きたいがU型のガジェットに取り囲まれ被弾こそしないが直ぐには抜け出せず、苛立ちを覚える。だがV型のガジェットが気絶しているキャロに止めをさそうとアームを振り下ろす光景を見て、苛立ちが恐怖に変わる。

「やめろぉぉぉ!!」

手を伸ばし唯叫ぶ。絶望がフェイトの心に浮かび上がり全てを支配しようとしていた。

しかし……神はその手を確かに掴む。

「……えっ?」

何が起きた?フェイトは目の前で起きた状況を把握できない。
ルドガーが居た車両から突如として金色の閃光が走り、エリオが戦っていたガジェットV型が真っ二つに切断されていた。また潰されかけていたキャロと切断されたV型と戦っていたエリオの姿がその車両の何処にもない。フェイトは目を凝らしてエリオとキャロを探す。

そして見つける。

だがその2人の状態を見てフェイトは目を見開く。
身の丈ほどある金のラインが入った槍を持ち、銀髪を揺らし、槍と同じく上半身に金のラインが入った黒と灰色の配色の鎧を身に纏ったような『何か』が左腕でキャロを抱えていたのだった。


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何が起こったのかわからなかった。キャロが叩き潰される光景をガジェットV型と戦いながら見ていたはずのエリオはいつの間にか、自分達が最初にリニアレールに
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