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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter14「賢者の槍」
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けられる。大丈夫だと空で戦っているフェイトに言おとした時、ルドガーはさっと外方を向ける。しかも何故か顔が赤い。ルドガーの様子がおかしい事に気付いたフェイトは彼にどうしたのかと聞く。
「その…言いにくいんだけど……」
『ん?』
U型をバルディシュで狩りながらもルドガーが話そうとしている事を注意して聞こうとするフェイト。あれだけの戦闘する男だ。きっと何かこの戦いを左右する重大な内容なのだと予想を立てる。だが………
「スカートは履く時はもうちょっと……ガードを堅くした方がいいと思うぞ?」
『…………』
この時ルドガーはフェイトの表情を見て固まってしまう。そして何故かどんな時でも崩れなかった強固な涙腺が崩壊するのではとすら思えていた。理由は故に一つ。あの太陽のような笑顔を日頃から見せていたフェイトがまるでゴミ虫でも見るような目でルドガーを見ていたからだ。
『…………』
沈黙が痛い。耐えきれなくなったルドガーはフェイトに話し掛ける。
「えっと…フェイト?その何とか言うか……」
『ルドガー』
「はい」
最早言い訳は火に油を注ぐだけだと悟り、はいとしか返事ができない。
そして彼女の口から出た内容は………
『この任務終わったら“お話し”だよ、ルドガー?』
「……………」
いつも通りの満面の笑顔で私刑宣告をする。だがその目は決して笑ってはいない。
その宣告を受けたルドガーはフェイトのお話しと言う台詞に時の大聖霊クロノスが『審判を下そう!』と言っているようにすら見え、ガジェットを破壊しながらそこから飛び出るオイルがまるで返り血に
見え、ルドガーの恐怖心を煽る。
「だからごめんって!」
『見苦しいよルドガー。私のミスで2発、ルドガーに攻撃が飛んでいったから謝ってたのに……
ルドガーは……』
黒いオーラを放つフェイトにルドガーは何とも言えなくなる。これは帰ったら素直に怒られようと考えていたらフェイトの言葉に違和感を感じた。
「フェイト……今俺に行った攻撃は何発って言った?」
『えっ?に、2発だけど』
さっきまでの情けなさ全開の顔から一瞬で戦いの顔に変わり呆気に取られながらも質問された内容に答える。
「じゃあ、もう一発は何処に……」
『さっきの攻撃、もしかして一発しかルドガーのところに---』
しかしフェイトの言葉は最後まで続かない。悲鳴だ。空にいるフェイトにすら聞こえるほどの悲鳴だった。二人はそれぞれの場所からその声の主を見る。
「『キャロ!!』」
ルドガーとフェイトの目に映ったのはチェーンバインドで捕らえていたはずのガジェットV型がアームでキャロを跳ね飛ばしていた。
『エリオ!キャロのバインドはどうして破られたの
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